第14期全国人民代表大会（全人代）第1回会議の開幕式が北京時間3月5日午前9時、北京の人民大会堂で開催され、習近平中共中央総書記（国家主席、中央軍事委員会主席）ら党と国の指導者が出席した。李克強総理が国務院を代表し、政府活動報告を行った。そのポイントは以下の通り。

一、過去1年と過去5年間における活動の回顧 

【過去1年】 

通年の国内総生産（GDP）成長率3％

通年の増値税繰越税額2兆4000億元（1元は約19.7円）以上

貧困脱却労働者数3200万人以上

【過去5年間】 

GDPが121兆元に増加、5年間の平均成長率5.2％

食糧生産量が6億5000万トン以上で安定

都市部新規就業者数は年平均1270万人余り

8年の努力を経て、農村貧困層1億人が貧困を脱却

二、今年の主要目標 

GDP成長率5％前後

都市部新規就業者1200万人前後

消費者物価上昇率3％前後

食糧生産量は6億5000万トン以上を維持

三、今年の政府活動に対する提言 

【財政】 

積極的な財政政策に力を入れ、効率を高める。赤字率は3％を目安とする。

【税制優遇】 

現行の減税・費用徴収削減、税還付・租税延納などの措置は、続けるべきものは続け、最適化するべきものは最適化する。

【雇用】 

若者、特に大卒者の就職に関する取り組みをより際立つ位置に置く。

【新型コロナウイルス感染症防止・抑制】 

ワクチンの高度化と新薬の研究開発を推進し、人々の診療と薬の使用に対する需要を適切に保障する。

【消費】 

コモディティ消費を安定させ、生活サービス消費の回復を促進する。

【政府投資】 

今年は地方政府特別債3兆8000億元の発行を予定する。

【製造業の重点産業チェーン】 

良質なリソースを集中させ、力を合わせて基幹核心技術の難関攻略を推進する。

【デジタル経済】 

常態化監督管理レベルを高め、プラットフォーム経済の発展を支援する。