習近平国家主席は23日夜、北京で、オンライン形式で開催された第14回BRICS首脳会議の議長を務めた。

習主席は「この1年を振り返ると、新型コロナウイルス感染症が至るところで蔓延し、世界経済の回復は複雑な状況にあり、平和と安全保障の問題がさらに顕著となった。厳しく複雑な情勢を前にして、我々は開放・包摂的、協力・ウィンウィンというBRICS精神を終始堅持し、団結と協力を強化し、手を携えて堅塁を攻略し難関を克服した。BRICSメカニズムは強靭性と活力を示し、BRICS協力は前向きな進展と成果がみられた」と指摘。

習主席は「今回の会議は、人類社会が今後どのように進むかという問題をめぐる重要な節目に開催された。重要な新興市場国と発展途上の大国であるBRICS各国は、勇敢に責任を引き受け、貢献を果たし、世界に前向きで安定した建設的な力を注ぎこむ必要がある」と強調し、具体的に以下の点を挙げた。

（1）我々は公平・正義の声を発し、国際社会が真の多国間主義を実行するよう後押しし、国連を中心とした国際体系と国際法を基礎とした国際秩序を守り、冷戦思考と集団的対立を捨て、一方的制裁と制裁の乱用に反対し、人類運命共同体の「大きなファミリー」によって覇権主義の「小集団」を超越する必要がある。

(2)我々は新型コロナウイルス感染症に打ち勝つという信念を固め、人民に対して責任を持ち、命に対して責任を持つ態度に基づいて、防疫のための防壁を築き、国際的な防疫協力を強化し、人類の生命の健康を共同で守る必要がある。

(3）我々は経済回復のための力を結集し、マクロ政策協調を強化し、産業チェーン・サプライチェーンの安全性と円滑性を保障し、開放型の世界経済を構築し、世界の発展が直面している重大なリスクや試練を防止・解消し、より包摂的でより強靭性ある経済成長を実現する必要がある。

(4)我々は持続可能な発展を後押しし、人民を中心とする発展思想を堅持し、貧困削減、食糧、教育、保健などの分野にいっそう力を入れ、国連「持続可能な開発のための2030アジェンダ」の実行を推進し、より強靭で、グリーンで、健全な世界の発展を実現する必要がある。

習主席は「私は皆さんと共に『質の高いパートナーシップの構築、グローバル発展の新時代の共創』というテーマをめぐって、踏み込んだ交流を行い、忌憚のない議論をし、共にBRICS協力の質の高い発展のために知恵で貢献することを楽しみにしている」と述べた。（編集AK）

「人民網日本語版」2022年6月23日