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ウイルス起源の解明に欠かせない科学の尊重
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· 2021-07-28 · ソース:北京週報 |
タグ: 新型コロナウイルス;アメリカ;政治 | 印刷 |
近頃、アメリカ側がまたもや新型コロナウイルスの実験室流出説を喧伝し、世界保健機関(WHO)に中国への「第2段階の起源調査」を求めるよう迫り、国際的な混乱を招いている。
実験室流出説については、WHOの専門家チームはとっくに結論を出している。中国とWHOによる新型コロナウイルス起源の合同調査報告書は、ウイルスが実験室から流出しヒトに感染した可能性が極めて小さいことを示しており、多くの国の専門家や学者、さらにはバイデン米大統領の首席医療顧問を務めるファウチ博士も、実験室からの流出という仮説を裏付けるいかなる具体的証拠も存在しないと述べている。
しかし、アメリカ側はこれらの科学的権威による見解を無視し、本来科学者が担うべきウイルス起源の解明を自国の情報機関に任せ、いわゆる「90日以内の起源調査」でも未だに有効な証拠は発見できていない。実際、新型コロナウイルス起源について数多くの疑わしい点があるアメリカこそ、次の段階のウイルス起源調査における重点的な対象とすべきである。
アメリカ疾病管理予防センター(CDC)はかねてより、同国の9つの州で2019年12月13日から2020年1月17日の間に行われた献血の保存サンプルのうち、106件から新型コロナウイルスの抗体検査で陽性反応が出たことを明らかにしている。また、アメリカ国立衛生研究所(NIH)は最近、2020年1月7日にイリノイ州で採取した血液サンプルの中に新型コロナウイルスが存在することを確認しており、抗体の産生時期から推測すると、2019年12月24日には新型コロナウイルスがアメリカに存在していたことになる。
また、アメリカ軍の医学・生物兵器研究拠点であるフォート・デトリックにはより大きな疑惑がある。2019年7月、バージニア州北部で原因不明の呼吸器疾患、ウィスコンシン州では大規模な「電子タバコ疾患」、7月末にはフォート・デトリック近郊にある2カ所の老人介護施設で肺炎を引き起こす原因不明の呼吸器疾患が発生した。同月、CDCはフォート・デトリックの閉鎖を書面で要求したが、その理由は現在も未公開のままだ。2020年3月、アメリカの民間調査員が動画共有サイトのYouTubeに、新型コロナウイルスの起源についてフォート・デトリックとの関連を疑う動画を投稿し、インターネット上で大きな注目を集めたが、のちにアメリカの各主要プラットフォームでブロックされてしまった。これらの出来事には一体どのような繋がりがあるのだろうか?国際社会からの疑念に対し、アメリカは今もなお明確な回答を示していない。
ウイルス起源調査は科学を尊重すべきであり、政治に屈してはならない。アメリカは国際社会が協力して感染症対策を講じる大勢に従い、科学的精神を持って感染症に対応し、WHOを自国に招いてウイルス起源調査を積極的に推進し、調査・研究結果を共有して、感染症対策における国際協力と人類衛生健康共同体の構築に共に力を尽くすべきだ。
「北京週報日本語版」2021年7月28日
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