習近平中国共産党中央総書記・国家主席・中央軍事委員会主席は１２月２０日、澳門（マカオ）祖国復帰２０周年祝賀大会ならびに澳門特別行政区第５期政府就任式典に出席し、重要講話を発表した。

習主席は講話の中で「澳門祖国復帰２０年間で得られた成果は世界が目を見張るものだ。澳門は小さいが、『一国二制度』の実践の中での役割は独特だ」と指摘し、澳門の「一国二制度」の実践の成功について、四つの重要な経験を次のように総括した。

第一に、「一国二制度」の制度への自信を終始揺るぎないものとする。広範な澳門の同胞は心の中から「一国二制度」を支持し、「一国二制度」が澳門の長期的繁栄・安定を維持する最も優れた制度であることに賛同している。

第二に、「一国二制度」の正確な方向を終始的確に把握する。広範な澳門の同胞は「一国」が「二制度」の前提・基礎であることに深く賛同し、憲法と基本法が定める憲政制度の秩序を旗幟鮮明に守り、国家主体が実行する社会主義制度を尊重し、中央と特別行政区の関係にかかわる関連の問題を正確に処理している。

第三に、「一国二制度」の使命を担うことを終始強化する。広範な澳門の同胞は「一国二制度」「澳門住民による澳門管理」、高度な自治の実行の成功を共同の使命とし、これを中華民族の偉大な復興という中国の夢の実現と緊密に結びつけている。

第四に、「一国二制度」の社会・政治的基礎を終始しっかりと固める。広範な澳門の同胞は国を愛する伝統をかねてより持ち、極めてはっきりとした国家へのアイデンティティー、帰属意識、民族の誇りを有し、これは「一国二制度」が澳門で実践に成功している最も重要な原因だ。

また、習主席は次のように強調した。香港・澳門の祖国復帰後、この二つの特別行政区の事務の処理は完全に中国の内政であり、いかなる外部勢力も指図してはいけない。国家主権、安全、発展上の利益を守る中国政府と中国人民の意志はいささかも揺るがず、われわれはいかなる外部勢力が香港・澳門の事務に干渉することも絶対に許さない！

さらに、習主席は次のように強調した。３０余年来、「一国二制度」の実践が得た成功は世界で広く認められている。われわれは香港・澳門の同胞を含むすべての中国人民が「一国二制度」の実践をよりしっかり発展させ、「一国二制度」の制度システムをよりしっかり完備し、特別行政区をよりしっかり管理する知恵と能力を完全に有すると確信する。