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中露の実務協力は新時代に
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· 2019-09-19 · ソース:人民網 |
タグ: 中露関係;貿易;政治 | 印刷 |
李克強総理は現地時間17日午後、サンクトペテルブルクでメドベージェフ首相と第24回中露首相定期会談を行った。会談を前に取材に応じたロシアの政府高官や学者は「両国関係は現在、歴史上最良の時期にあるうえ、新時代に入っている。双方にはさらに貿易規模を拡大し、エネルギー、農業、工業、航空宇宙、原子力など各分野の実務協力を推進する能力がある」と指摘した。国際在線が伝えた。
中国は現在ロシアにとって最大の貿易パートナー及び重要な投資元国となっている。保護貿易主義と一国主義の台頭、経済グローバル化への逆風、世界経済の成長力不足といったマイナス要素の影響を前に、中露は常に強靱な揺るぎなさを保ち、包括的互恵協力を拡大し続け、各分野の実務協力が新たな成果を得る後押しをすべく努力している。2018年に中露の二国間貿易額は初めて1000億ドルを突破し、過去最高を更新した。今年、二国間貿易は安定的成長を維持し、1~7月の貿易額は前年同期比4.7%増の611億3000万ドルに達した。中国がロシアから輸入する原油、電機設備、ハイテク製品が増加した。また、農産品、金融、科学技術革新、越境ECなど新興分野の協力が急速に発展している。
先般、両国首脳は二国間貿易額について2024年に2000億ドル達成との目標を決めた。ロシア高等経済学院東洋学専攻研究室のマスロフ室長は、この目標は完全に実現可能だとしている。「われわれの任務は単に貿易額を増やすことではなく、協力方法をさらに多元化することがより重要だ。まずわれわれは農産品、電子製品、自動車など、現在貿易額が大きくない物品の取引を増やす必要がある」。
現在中露は大型協力プロジェクトを着実に推進している。中国側の参加するヤマルLNGプロジェクトは順調に進み、最初のLNGタンカーがすでに中国に到着した。中露石油パイプラインの第2ラインは本格運用しており、東ライン天然ガスパイプラインも期日通り開通する。また、CR929長距離ワイドボディ旅客機の開発作業は着実に進み、衛星測位政府間協定に正式調印した。中露は来年と再来年の「科学技術革新年」相互開催を契機に、二国協力の新たな分野を開拓し続ける。
実務協力は中露関係発展の強大な原動力及び強固な土台であり、中露双方の根本的利益にかない、両国民に一層の幸福をもたらす。マスロフ氏は「将来的に中露両国は国レベルで大型プロジェクト協力を推進するだけでなく、中小企業が交流の『橋』を架ける支援をし、共同発展を実現する必要もある」「ロシアに工場を設立し、生産した製品を中国で売るなど共同生産は、一つの重要分野だ。また、両国の中小企業にも良い発展のチャンスがある。協力を強化し、手を携えて前進すべきだ」と指摘する。
貿易や大型プロジェクト以外に、金融分野の協力も近年前向きな進展を得ている。すでに中国の四大国有銀行、国家開発銀行、中国輸出入銀行の6行がロシアに支店を開設し、中国銀聯もモスクワに事務所を設けている。両国の金融機関の間には緊密な業務関係が築かれたと言える。米ドルの独占する国際金融システムの下で、いかにして中露両国の企業により良い形で融資・資金決済サービスを提供し、貿易・投資分野の一層の協力を促進するかについて、ロシア連邦下院金融市場委員会のオリニコフ副委員長は「中露両国には国際決済システムを構築する十分なリソースと科学技術力があると我々は考える。このシステムは統合的な決済センターを必要とせず、米国やEU諸国の影響も受けない。このシステムの運用が始まれば、世界経済における米ドルの独占的地位から脱却し、世界経済システムを対等な協力という多国間枠組の下に再び戻すことができる」とする。
中露両国は相互接続面の実務協力も徐々に実施している。国境を跨ぐ初の鉄道橋や道路橋の建設が急ピッチで進められ、中蒙露経済回廊や国際定期貨物列車「中欧班列」といったインフラプロジェクトも着実に進められている。中露の各都市間に直行便が就航し、人的往来が日増しに緊密化している。将来的に中露双方は互恵協力を深め続け、新たな注目点と成長源を掘り起こし、新時代の中露実務協力の質的向上と高度化を実現する。(編集NA)
「人民網日本語版」2019年9月18日
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