ホーム >> 政治 >> 本文 |
李克強・国務院総理「対外開放を積極的・主導的に拡大する」
|
· 2017-03-05 |
タグ: 全人代;政府活動報告;政治 | 印刷 |
第12期全国人民代表大会第5回会議が5日午前9時、人民大会堂で開幕した。李克強・国務院総理が政府活動に関する報告を行い、対外開放について次のように述べた。
対外開放を積極的・主導的に拡大する。国際環境の新たな変化と国内の発展の新たな要求に対処すべく、対外開放の戦略的配置をよりいっそう完全なものにし、開放型経済の新体制の構築を速め、より深い次元、より高いレベルの対外開放を推進する必要がある。
「一帯一路」(「シルクロード経済ベルト」と「21世紀海のシルクロード」)建設を着実に推し進める。ともに討議し、ともに建設し、ともに享受することを堅持し、陸上経済回廊と海上協力拠点の建設を急ぎ、沿線諸国間の「大通関(現代的管理・技術などの導入による通関業務の最適化・効率化)」協力の仕組みを構築する。生産能力をめぐる国際協力を深化させ、わが国の設備・技術・規格・サービスの海外進出を導き、互いの優位性による相互補完を実現する。教育・文化・観光などの分野での交流・協力を強化する。「一帯一路」国際協力サミットフォーラムを万全の態勢で開催し、参加諸国とともに協力・ウィンウィンの新たなハーモニーを生み出す。
対外貿易の継続的な安定・好転を促す。輸出入政策の徹底と充実をはかり、「優進優出(品質・効率志向の選択的輸出入)」を推し進める。輸出信用保険の適用枠を拡大し、プラント輸出向けの融資に必ず保険をかける。サービス貿易イノベーション発展誘導基金を創設する。市場仕入貿易(認定された卸売り市場で業者が商品を仕入れて市場から直接輸出する方式の貿易)と対外貿易総合サービス企業の発展を支援する。対外貿易のパターン転換・高度化のモデル拠点の整備を加速する。加工貿易の産業チェーンのミドル・ハイエンドへの伸長と中・西部地域への段階的移転を促す。国際貿易の窓口の一本化を普及させ、通関の全国一元化を実現する。先進技術・設備および重要部品の輸入を増やし、貿易のバランスの取れた発展と国内産業の高度化加速を促す。
外商投資環境の最適化に力を入れる。「外商投資産業指導目録」を改訂し、サービス業・製造業・採鉱業の外国資本に対する参入条件をさらに緩和する。外商投資企業が国内で上場・債権発行するのを支援し、国の科学技術計画プロジェクトに参加するのを許可する。資格許可、規格制定、政府調達、「中国製造2025」政策運用などの面で国内企業と外資企業への待遇を平等にする。地方政府は法定の制限内で外資誘致優遇政策を策定して実施してもよい。ハイスタンダードでハイレベルの自由貿易試験区を11カ所建設し、十分に深まった経験を全面的に広める。対外投資の健全で規範のある発展を導き、リスク防止能力を高める。開放の扉がますます大きく開かれる中国は、必ずや外国資本にとって最も魅力的な投資先であり続けるであろう。
国際貿易と国際投資の自由化・円滑化を推進する。経済のグローバル化は世界各国の根本的利益に合致する。中国は揺るぐことなくグローバル経済協力を推し進め、多国間貿易体制の主導的地位を守り、多国間貿易交渉に積極的に参加していく。われわれは関係国とともに、中国・ASEAN自由貿易地域(ACFTA)のアップグレードに関する議定書の全面的な発効・実施を推進し、東アジア地域包括的経済連携(RCEP)交渉をいち早く妥結し、アジア太平洋自由貿易圏(FTAAP)建設を推進していきたいと考えている。引き続き関係国・地域と投資貿易協定交渉を進めていく。中国は責任を担う国であり、約束したことは一貫して真摯に実行しており、当然の権益は断固守っていく。
「北京週報日本語版」2017年3月5日
|