グローバル経済の水を真に活性化するにはどうしらよいか。習主席は4つの建設目標をうち出した。革新型のグローバル経済を建設し、成長の源泉を発掘する。開放型のグローバル経済を建設し、発展の可能性を切り開く。連動型のグローバル経済を建設して、相互連動と協力のパワーを結集する。包容型のグローバル経済を建設して、ウィンウィンの基礎をつき固める、というものだ。この4つの建設は、杭州サミットのテーマ「革新的で、活力ある、連動した、包摂的な世界経済の構築」を掘り下げて解釈したものであると同時に、「G20は20カ国だけに属するのではなく、全世界に属する」という明確なメセッジを国際社会に発信したものでもある。

G20自体の発展が今、重要な節目にさしかかっている。G20の短期的な政策から中長期的な政策へのモデル転換、危機対応から長期的に効果を上げるガバナンスメカニズムへのモデル転換を推進し、グローバル経済のガバナンスの重要なプラットフォームという地位を確固としたものにするためのカギは、固い信念をもって、ただちに行動することにある。

習主席は基調演説の中で、平和で安定した発展環境を共同で維持し、共同の、総合的で、協力する、持続可能な新しい安全保障観を樹立する必要があると提起した。協力・ウィンウィンの新型国際関係を共同で構築し、利益共同体と運命共同体を形成することを提起した。グローバル経済のガバナンスを共同で改善し、開放を方向性とし、協力を推進力とし、共有を目標とするグローバル経済ガバナンスの新局面を構築することを提起した。この3つの共同は、世界の平和、安定、発展の新たな基礎を固めるとともに、人類全体の福祉増進に新たな貢献をすることになるのは確実だ。（編集KS）

「人民網日本語版」2016年9月5日