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「中国スピード」で北京冬季オリンピックを支える京張高速鉄道
  ·   2021-10-15  ·  ソース:北京週報
タグ: 冬季五輪;高速鉄道;社会
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京張高速鉄道の張家口駅の様子(写真=新華社提供)

設計速度時速350キロに及ぶ中国初のスマート高速鉄道として、北京市と河北省張家口市を結ぶ京張高速鉄道は中国鉄道の急速な発展の象徴である。開から1年余りで延べ乗客数が1130万人を突破した京張高速鉄道は沿線地域の発展を後押ししており、さらに100日後には、その「中国スピード」で2022年北京冬季オリンピックパラリンピックのスムーズな運営を支えることだろう。 

京張高速鉄道の崇礼支線は北京冬季オリンピックに付随する重要なプロジェクトであり、主に張家口競技エリアにある4つのオリンピック会場への交通アクセスを確保している。終点の太子城駅は張家口競技エリアの各会場からわずか数キロのところにあり、オリンピック会場に直通する世界初の高速鉄道駅となった。 

また、京張高速鉄道崇礼支線は現地の観光業の発展も後押ししており、太子駅から直線距離で500メートルも離れていない太舞スキー場はその好例だ。現在、同地を訪れる観光客のうち、崇礼支線を利用する人は半数近くを占めており、2020年の営業収入は2019年同期と比較して80%増加した。 

京張高速鉄道のもう一つの支線である延慶支線は全長9キロ以上あり、終点である延慶駅の隣にはバスやタクシー、シェアリング自転車などが揃った総合交通サービス乗り換えセンターもほぼ完成している。北京冬季オリンピックの開催期間中、ここは延慶競技エリアにある国家アルペンスキーセンターと国家雪ぞり・スノーモービルセンターにアクセスする交通ターミナルとなり、冬季オリンピックのピーク時には毎日3000~4000人が高速鉄道でやってくると予想されている。 

京張高速鉄道延慶支線の運行に合わせて、延慶区の全域観光(観光産業を中心とした地域の全面的発展)や園芸レジャー、氷や雪にまつわる各種産業なども勢いよく発展している。延慶区は観光資源が豊富で、区全体A級以上の景勝地が13カ所、民宿400軒近くある。京張高速鉄道をよりどころとして、京津冀(北京市・天津市・河北省)を結ぶ京張スポーツ文化観光ベルトが形作られている。 

北京冬季オリンピックは北京市中心部、北京市延慶区、河北省張家口市3つの競技エリアを設けている。京張高速鉄道と崇礼支線、延慶支線を利用すれば、北京北駅から張家口駅や太子駅まで約1時間で行くことができ、北京北駅から延慶駅までは40分で着く 

北京冬季オリンピック組織委員会企画建設部全体企画処の桂琳処長によると、京張高速鉄道の開通により、北京冬季オリンピック新たなモデルを切り開いたという。「北京冬季オリンピックの氷上競技と雪上競技の会場は最大で200キロ離れていて、冬季五輪史上でほぼ最長距離となりましたが、高速鉄道というより大きな優位性がありますし、快適性も優れています」と桂琳長は述べた。京張高速鉄道の開通により京津冀の交通・輸送状況がさらに改善され、沿線地域の新たな発展もけん引されている。 

「北京週報日本語版」2021年10月15日

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