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新疆ウイグル自治区 各民族の子供たちが共に学ぶ陽明小学
本誌記者・植野友和  ·   2020-12-03  ·  ソース:北京週報
タグ: 新疆;民族;社会
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烏魯木斉(ウルムチ)と吐魯番(トルファン)での取材を終えた本誌スタッフは、空路で庫車(クチャ)に向かった。古代より繁栄を誇ったこの街は、地理的には辺境というべき位置にあるものの、そのイメージに反して市中心には高層マンションすら見られるほど発展を遂げている。また、市内から少し離れた場所にはシルクロードの風情を存分に感じられる遺跡の数々が残されており、西域ならではの美しい光景を目に楽しむこともできる。つまりひと言でいって、魅力溢れる街なのである。

庫車市陽明小学

到着後、われわれは市内にある陽明小学を訪れた。そこで目にしたのは、さまざまな民族の生徒たちが共に学ぶ微笑ましい光景だ。この学校では民族ごとにクラス分けをするようなことはなく、各民族の子供たちが同じ教室で机を並べて授業を受けている。中国で使われている標準語に加えて英語教育も行われており、少数民族の子供たちにマイクを向けると筆者などはるかに及ばない美しい標準語で授業の内容や将来の夢を語ってくれた。

書道を学ぶ生徒たち

取材で最も印象に残ったのは、書道の授業で子供たちが書いていた「知行合一」という言葉だ。陽明小学という名前は儒教の大家である王陽明に由来してつけられたものであり、陽明学の教えの核心こそ「知行合一」、つまり知識は行動がともなってこそ意義を持つという道理である。

美術の授業の様子

現代人、とりわけ先進諸国の人々にとって民族間の平等が大事であるという認識は、もはやコンセンサスとなっている。しかしそれはあくまで知識としてであり、各国の状況をつぶさに見てみれば、その理想が実践されているとは言い難い。それに対し、中国では少数民族に対して平等な教育の機会をもたらしているのみならず、就学や就職において少数民族を優遇する政策すら取られている。まさしく王陽明が唱えた「知行合一」が成されているのだ。

楽器の練習をする生徒たち

民族に関係なく同じ教室で共に学び、共に育ちゆく子供たちの姿は、中国における民族の団結を象徴している。そしてもちろん教育の場だけでなく、新疆ウイグル自治区では社会のあらゆる面で同様の光景が見られる。世界各地ではいまだ民族紛争が絶えないが、その解決のためのヒントがこの地にあるーー生徒たちの真剣に学ぶ姿を見ながら、そのような印象を抱いた。 

「北京週報日本語版」2020年12月3日

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