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黄土高原の貧しい農村を変えたアルパカ飼育
  ·   2020-08-07  ·  ソース:北京週報
タグ: 貧困脱却;動物;社会
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可愛く大人しい性質のアルパカと、谷が縦横に走る厳しい自然の黄土高原を結びつけて考えることは難しいだろう。しかし、山西省太原市陽曲県坪里村では、この南米原産の動物が貧困世帯に増収の機会を生み出し、川上から川下に至るまで産業チェーンの発展をもたらしている。わずか数年間で、アルパカの飼育によって村のインフラは整い、グルメや宿泊、農家体験などのサービスを提供する「農家楽」がオープンし、村民たちの懐も暖かくなった。

陽曲県の七峰山栽培・養殖有限公司の飼育拠点で日向ぼっこをするアルパカの群れ(写真=新華社提供)

「もし以前のように出稼ぎに出ていたら、今年の収入は影響を受けていたでしょう」。アルパカに餌をやりながらそのように語る54歳の李金拴さんは現在、飼育拠点の正社員であり、アルパカの餌やりと掃除が毎日の仕事だ。月収は2700元で、新型コロナウイルスによる肺炎の対策期間中も影響を受けなかった。

陽曲県の山岳地帯は海抜が高く、霜の降りない期間が短いためアルパカの飼育に適しており、そのうえ牛や羊などに比べて植生に与える被害もより少ない。2014年に設立された七峰山栽培・養殖有限公司は現在2カ所の飼育拠点で2000頭余りのアルパカを飼育しており、全国20以上の省・直轄市に顧客を持つ。しかし、これまでの会社の発展は順風満帆ではなかった。

中国国内には大規模なアルパカ飼育の前例がなかったことから、会社は飼育を始めるやいなや経験と技術不足という問題に直面した。飼料の配合比をどのようにするか、病気になったらどうやって治すかなど問題が次から次へと発生し、一時はアルパカの赤ちゃんの生存率が50%前後にまで落ち込む事態となり、会社の発展は順調にはいかなかった。

同社の責任者である鄧昕氏は軽々しく諦めることはなく、山西農業大学の董長生教授がアルパカの研究に携わっていることを知ると、彼女は自ら連絡を取り、専門家の提案のもとで絶えず飼料の配合比を調整し、学習力と研究力がより優れた獣医も招いた。そして2017年、ついに南米原産のアルパカは黄土高原の環境に適応できるようになった。

「アルパカの飼育は私たちの村を変えました」と坪里村の李秀竜村民委員会主任は語る。飼育拠点の設立以降、50人を超える現地の貧困世帯の人々に職をもたらし、1人当たり年間2万元前後の収入増となった。そのほか、わらの買い上げや「農家楽」を通じ、間接的に500人以上の雇用を生んだ。2018年末には村全体の貧困脱却を実現し、翌年には村民の1人当たりの可処分所得が5000元を突破した。

現在、陽曲県には七峰山栽培・養殖有限公司のようなリーディングカンパニーが11社ある。村民たちは農民だけでなく、労働者の仕事もでき、さらに「農家楽」の経営者になることもできる。

現在、陽曲県ではすでに92%の貧困世帯が「リーディングカンパニー+合作社+貧困世帯」という方式を通じて産業発展に参加しており、これらの企業によって4300人余りの貧困人口に増収の恩恵が及んでいる。

「北京週報日本語版」2020年8月7日

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