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新型肺炎の第七版となる新版診療案を発表
排泄物によるエアロゾル発生や接触感染に注意 |
· 2020-03-06 · ソース:人民網 |
タグ: 新型肺炎;診療案;社会 | 印刷 |
中国国家衛生健康委員会は4日、「新型コロナウイルス感染による肺炎の診療案(試行第七版)」(以下「診療案」)を発表した。感染ルート、病理診断の変化、臨床症状、実験室における検査、診断基準、臨床タイプ、患者の発見と報告、治療などについて、新たな内容と調整が加わっている。北京青年報が報じた。
排泄物によるエアロゾル発生や接触感染に対する注意喚起
感染ルートの面で、新版「診療案」は、「感染者の便や尿から新型コロナウイルスが検出されたため、排泄物によるエアロゾル(微粒子)の発生や接触感染に注意すべきだ」という指摘が新たに加わっている。
病理診断の変化及び追加
「診療案」には、「病理診断の変化」が加わえられ、新型コロナウイルスの感染者の肺、脾臓、肺門リンパ節、心臓、血管、肝臓、胆嚢、腎臓、脳組織、副腎、食道、胃、腸などに対する内容が新たに加わっている。肺や免疫系統への異常が主となっている。その他の臓器は、基礎疾患の種類によって異常も異なり、多くが続発性の異常となっている。
その他、新版「診療案」の「臨床症状」には、一部の児童や新生児、妊婦に関する説明が初めて加えられており、「一部の児童や新生児の症状は、典型的な症状と異なり、嘔吐や下痢などの消化器症状、または、倦怠感や呼吸の粗さなどが見られる」としたほか、「新型コロナウイルスに感染した妊婦の症状は、同じ年齢の患者と類似している」と説明している。
診断基準の根拠に「血清学的検査」追加
新版「診療案」には、ウイルス学的検査の項目に、血清学的検査が加わった。新型コロナウイルス感染が確認された患者は、これまでのPCR検査とシークエンスを基礎にしたうえで、根拠として新たに「血清学的検査」が加わえられた。「血清から新型コロナウイルスの特異性を持つIgM抗体とIgG抗体が陽性であると検出された場合や、IgG抗体の検査が陰性から陽性に変わった、または急性期と比べ回復期に4倍以上まで増えた場合、感染したと判断する」としている。
その他、「クラスター(小規模な感染者の集団)」について、「2週間以内に、家庭やオフィス、学校のクラスなどで、発熱や呼吸器症状を示した患者が2人以上いる場合」と説明した。
その他、新版「診療案」は、初めて重症、重篤の患者における臨床の警告指標を記している。「成人」と「児童」に分けて重症の定義が記され、児童の重症の基準も加わった。
また、患者の発見や報告の項目に、感染の疑いがある人への対処やスクリーニングについての記述が加わった。感染の疑いから排除するためには、新型コロナウイルスPCR検査が2回連続(サンプル採取は少なくとも24時間以上の間隔を空ける)で陰性で、症状が出てから7日後に新型コロナウイルスの特異性を持つIgM抗体とIgG抗体の検査が陰性であることなどの条件をクリアしていなければならない。(編集KN)
「人民網日本語版」2020年3月5日
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