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「薄毛」に悩む若者の間で「薄毛経済」勃興 大活況のヘアケア業界
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· 2019-10-31 · ソース:人民網 |
タグ: 若者;「薄毛経済」;社会 | 印刷 |
「95後(1995年~1999年生まれ)」の大学院生・張茜さんは、20歳を過ぎた3年ほど前から、すでに抜け毛に悩んでいる。中医薬や西洋薬を色々と試してはいるものの、彼女の頭髪は、まさに「日を追うごとに少なく」なっているのだという。彼女は最近、美容師から勧められ、長年伸ばし続けてきたロングヘアをショートにした。ショートヘアにすることで、抜け毛を少しでも減らしたいという思いからだ。中国青年報が伝えた。
阿里健康(アリヘルス)が発表した「薄毛傾向を防ぐための白書」によると、アリババの小売プラットフォームで植毛・ヘアケア関連製品を購入した消費者のうち、「90後(1990年代生まれ)」が36.1%を占め、「80後(1980年代生まれ)」の38.5%を凌ぐ勢いとなり、薄毛の悩みを抱える新たな「主力軍」となっている。
また、このほど発表された「2019年更美AI全国顔面偏差値図鑑」によると、回答した「90後」の7割以上が、薄毛に悩んでおり、北京、深セン、広州、重慶、上海は、植毛関連製品を「クリック」する消費者が最も多い都市だった。
ヘアケア・育毛関連商品が商品棚やショッピングカートに山積みになっており、インターネット広告や街頭に「薄毛対策」に関する広告が至るところにあるのは、都市でよく見られる光景となっている。薄毛経済は大活況を呈し、一部の医療・美容プラットフォームは、薄毛治療プログラムも打ち出している。
張茜さんは、シャンプーするたびに、髪の毛が大量に抜ける。彼女は、さまざまな薄毛対策や育毛の製品を購入し、「どれかはきっと効くに違いない」と思いながらシャンプーのたびにとっかえひっかえ使用している。最初に抜け毛に気づいたのは、しばらく会っていなかった友人と会ったとき、「髪の毛がすごく減ってない?」と言われたのがきっかけだった。張茜さんはその後、自分の髪の量を気にし始めるようになったという。
SNSの流行によって、「90後」は自分の「髪に対する悩み」により注目するようになった。劉燕さんは、普段から自分のイメージを非常に気にしており、WeChatのソーシャル機能「モーメンツ(朋友圏)」に自撮り画像を投稿するのが好きだった。だが、このところ仕事のストレスが原因で抜け毛が深刻になり、髪の量がとても減ってしまい、SNSを利用することが怖くなってしまい、「モーメンツ」の更新もストップして、友達との集まりに参加することも極力避けているのだという。さらに、最近、ある面接試験を受けた彼女は、「面接官から業務に関する専門的な質問ではなく、私の生え際がいつ頃から後退したのかと質問された。面接官から示された『ちょっと違った関心』に打ちのめされた」と語る。
昨年大学院に進学した馬佩さんは、抜け毛が深刻で、医師からは、「ミネラル不足による抜け毛」と診断された。1千元(1元は約15.4円)以上する薬を買い求めて治療しているだけでなく、育毛剤もずっと使い続けている。さらに200元以上もする「抜け毛防止マッサージブラシ」なるものまで入手したという。
「髪の悩み」をネタにした投稿もネットで後を絶たない。今年大学に入学したばかり学生の中には、はやばやと、「卒業時にハゲになっていたらどうしよう」と心配する者もおり、「大学院に進学するかどうかは、ハゲになっているかどうかで決まる」と冗談めかしてコメントしている。
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