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【改革開放とともに】 改革開放と「同い年」 楊福さん
本誌記者 趙飄  ·   2018-07-23
タグ: 改革开放;北京;社会
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「留守父親」

北京ベンツで、楊さんは生産ラインの労働者から生産班長へ、さらに現在の生産技術者へと、一歩一歩着実に前進してきた。2013年、次なる6年が過ぎようとしていた頃、楊さんは北京にマイホームを購入した。こうして、北京に来た当時17歳の少年だった楊さんは、「3つの6年」を経てついに北京に根を下ろし、家を構えたのである。

とはいえ、楊さんにとって北京の家だけが自分の家ではない。妻と子供がそこにいないからだ。

北京戸籍がないため、楊さんの子供は北京で9年間の義務教育しか受けられなかった。大学の入学試験は戸籍のある場所でないと受けられない。その後高校に進学し、大学を受験するには、山西省に戻るしかない。昨年、楊さんは息子を山西省の実家に送り、妻も一緒に山西省に戻って子供の世話をすることになった。楊さんは1人北京に残り、北京の家の留守を預かる「留守父親」になったのだ。

北京では、ほかにも数百万人もの地方出身者が同様の問題に直面している。

改革開放以来、中国は「発展が最優先事項」であることを堅持してきた。2010年、中国の経済総量は世界第2位に躍進し、経済実力と総合国力は新たな段階へと上がった。

しかし発展の過程で、一連の矛盾と問題も出現している。そのうち最も顕著なのが都市部と農村部の地域発展不均衡の問題だ。ますます多くの人が大都市の雇用機会、所得、公共サービス、生活条件に引き付けられるようになり、人口の流入は計画のレベルをはるかに超えた。そのため様々な需給関係が逼迫し、一部の地方出身者は基本的な公共サービスさえ受けられなくなってしまった。

喜ばしいことに、中国の執政党はすでにこうした問題に気づいている。党の第19回全国代表大会で、党と国の活動に対し多くの新たな要求が打ち出された。そのうち最も基本的で最も重要な要求は、人民を中心とするという発展思想を堅持し、発展不均衡・不十分の問題の解決に力を入れ、人の全面的発展と人民全体の共同富裕を絶えず促進することである。

「次の6年」

「一番大きな変化は、実家へ行く道路が多くなり、広くなったことですね」。楊さんはそう言うと、携帯電話で2枚の写真を記者に見せてくれた。「以前、村の道は全部舗装されていませんでしたが、今では広々としたアスファルト舗装の道路になりました。道路が増えただけでなく、来年末には、大同から張家口まで高速鉄道も開通します。そうなれば高速鉄道で家に帰れるようになります」と楊さんは笑顔で話す。

山西省天鎮県葛家屯村の道路。左が2008年、右が2018年。(楊福さん撮影)

今年不惑の年になる楊さんはすでに自分と家族の「次の6年」の目標を決めている。自分は仕事で向上に向上を重ね、一日も早く高級技師になること。そして息子には、勉強を頑張って、高校を卒業したら北京の大学に進学してほしい。「そうすれば、また家族一緒に暮らせます」と楊さんは語った。

「北京週報日本語版」2018年7月23日

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