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農民から民宿の女性オーナーへ
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· 2017-07-19 |
タグ: 民宿;農村;社会 | 印刷 |
暑い夏が到来し、浙江省徳清県莫干山の麓にある民宿「澗棲客桟」は1年の内最も忙しい時期を迎えていた。避暑に訪れる宿泊客が次々と現れ、宿は大繁盛。「澗棲客桟」の女性オーナー・曹水英さん(63歳)は喜びに目を輝かせつつも、毎日早朝から深夜までてんてこ舞いだ。「この歳になってまでこんなに忙しくしているなんて、思いもしなかったわ」と曹さんは感慨に浸る。「若い頃は生きていくために働いて、今は下の世代の人たちの幸せな生活のために働いているの」。
10年以上前、曹さん一家が代々農業を営む徳清県莫干山鎮労嶺村は貧しい村として有名で、多くの若者は都会へ働きに出てしまっていた。しかし浙江省の「美しい農村」建設計画が徳清県の農村旅行と民宿を変えた。2016年7月、曹さんの娘と娘婿が自宅をリフォームして民宿にし、「澗棲客桟」がオープンした。娘と娘婿は平日に別の場所で働いているので、曹さんはオーナーであると同時に、フロント、料理人、清掃員なども兼任している。
曹さんは徳清県にある2軒の高級民宿で、合わせて6年間働いた経験がある。当時はがむしゃらに働きながら、こっそり料理や接客の方法を学び、「おもてなしの心がビジネスを成功へ導く」という秘訣を悟った。今では「澗棲客桟」の経営は軌道に乗り、7部屋と12台のベッドしかない民宿は、開業して1年で50万元(約820万円)以上の利益を上げたという。
近年徳清県は「緑水や青山は金山と銀山に匹敵する」という発展の理念を守り、地元の豊かな自然を本当の「金銀」に変えようと努力を重ねている。統計データによると、徳清県の2017年上半期における農村旅行の観光客受入数は318万5000人、売上は8億9200万元(約148億円)にも上る。(写真は全て新華社の譚進記者が撮影)
「澗棲客桟」に到着した宿泊客
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