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煙霧に覆い尽された6省市 専門家が原因を解説
  ·   2016-12-20  ·  ソース:
タグ: 汚染;煙霧;社会
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北京、天津、河北、河南、山西、山東の6省・市が、深い「煙霧」に覆い尽された。23都市では最高レベルの赤色警報が発令され、ナンバープレート末尾の偶数・奇数による車両の交通規制が始まった。16日から21日にかけての5日間、面積150万平方キロメートルにおよぶ広大なエリアで、「あたり一面煙霧」状態が続く。専門家は、「気温が高く、寒気の活動が弱まり、汚染物質の排出が大幅に増加したことが、深刻な煙霧が発生した元凶だ」と説明している。人民日報海外版が報じた。 

中国科学院大気物理所の王自発・研究員は、「秋冬シーズンに入ったのち、中国の北方地区では気温が高い状態が続き、寒気の活動がかなり弱まった」と指摘。

中国環境保護組織公衆環境研究センターの馬軍センター長は、「今回、煙霧が長く続いていることは、無風・気温の逆転層・弱い南風など、煙霧の拡散に不利な気象条件が揃っていることと密接に関係している」との見方を示した。

また、複数の環境保護専門家は、「北京・天津・河北エリアおよびその周辺地域は、人口が多く、工業生産・交通運輸が集中しているため、冬に入りエリア全体における石炭燃焼暖房による汚染物質の排出量が大幅に増加している。これが、12月に広い範囲で重度の大気汚染が発生した根本的な原因だ。このほか、自動車の排ガス汚染も、中国各都市における主要な大気汚染源の一つとなっている」としている。

今回の大気の重度汚染に対応するため、環境保護部は14日夜、北京、天津、河北など6省・市に事前に文書を出し、各地がすぐに大気汚染警報を発令し、地域連動による重度汚染天気への共同対策を実施するよう注意を促した。また、北京と天津は15日、連動した法律執行をいっそう強化するため、排出基準超過車両を対象とした初めての両都市共同法律執行試行を、予定を繰り上げて発動させた。(編集KM)

「人民網日本語版」2016年12月19日

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