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外国人の目から見た中国の病院での診察とは?
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· 2016-07-06 · ソース: |
タグ: 病院;外国人;社会 | 印刷 |
中国では「病院で診察するのは大変」というのが多くの人の悩みとなっている。しかし、中国で暮らす外国人十数人を取材した結果、外国人は中国の医療環境に対して、異なる見解だということが分かった。多くの外国人は自国よりも中国のほうが診察を受けやすいと感じていた。環球時報が報じた。
待ち時間は日本やノルウェーより短い
病院の「待ち時間が長い」というのが中国人の最大の悩み。しかし、ノルウェーの植物学者・オルソン氏によると「中国はノルウェーよりいい。予約が要らない時もあるし、病院に行って並べば受診手続きをしてもらえる。ノルウェーでは急診であっても、1-3日待たなければならないこともある。慢性の病気なら予約してから1年待ちというのも珍しくない」という。
北京に来て5ヶ月という日本人留学生の珊瑚さんによると、「三級甲等病院(最高クラスの病院)と比べると、日本の大病院のほうが待ち時間がさらに長い。当日に外来で手続きをすると、少なくとも2時間以上かかり、予約であれば通常3ヶ月待ち」という。
中国では「病院で診察するのは大変」という問題の原因について、インド人の医学留学生・程睿さんは「どの科に並び、どの医師に見てもらわなければならないのかよく分かっていない患者やその家族がいることと関係があると思う。また、受付のスタッフも、有効な情報を提供することができず、受付に長蛇の列ができている。病院の事務管理部門が解決策を探さなければならないと思う」と指摘した。
急診は英国や米国より待ち時間が短い
「急診でさえも列に並ばなければならず、待たなければならない」と不満をこぼす中国人も多い。しかし、外国人からすると、中国の病院の急診は、待ち時間が短いほうだ。
アウディ(中国)で働いている英国人エンジニアのブラックさんは中国での診察について、不満もあるものの、急診のスピードに関しては満足しているとした。
彼は「英国での急診は、病状や診察に訪れた時間によって待ち時間が決まる。軽いけがなら、何時間も待たなければならない。深刻なけがでも、運悪く金曜の夜なら、待ち時間は長い。この点、中国は違う」と紹介している。
フォルクスワーゲン(中国エリア)の上級管理職である米国人のウィリアムスさんもブラックさんと同じく、「中国の急診はすぐに見てくれる。米国では待ち時間がとても長い」と語る。
設備は最新、医師もプロフェッショナル
アジア人、欧州人、米国人、アフリカ人に関わらず取材に答えた外国人のほとんどが「中国の大病院には最新設備があり、中国の医師はプロフェッショナル」と口を揃える。
広州のある医学院に留学しているインド人のクリフさんは行ったことのある中国の病院を基準に考えると、設備は10点満点で、9点と高評価を下す。
英国に5年住んだことがあるというドヴォーさんも「中国の大病院の設備や医師のレベルはとても高い。南アフリカよりもいいし、英国と比べても見劣りしないほどだと思う」と語る。
欠点は人が多さと環境の悪さ
中国の病院の欠点について聞くと、外国人の多くがその「環境」を挙げている。
「人が多すぎる」と語るのは、流暢な中国語を話すカナダ人ミュージシャンの国子玉さん。「人が本当に多すぎる。特に公立の病院。診察を待つ時だけでなく、採血、血液検査、支払いなど全て並ばなければならない。特に検査の時にいろんな科の部屋を行ったり来たりしなければならないのが面倒。誰に尋ねればいいのか、どこに行けばいいのか分からず、ばつの悪い思いをする」と語った。(編集KN)
「人民網日本語版」2016年7月6日
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