新型都市化推進の核心は人にある。都市部に移住する新しい住民がしかるべき都市部住民の待遇を受けられなければ、都市化を進めても実効性や実質的意義を伴うことは難しい。新型都市化の推進過程では、相応する公共サービスとセットで進めることで、都市部に移住する住民の後顧の憂いを解決しなければならない。たとえば、より整った居住証制度を通じて、都市部の住民全体が教育、医療、就業などの基本公共サービスを享受できるようにするべきだ。
新型都市化の推進には、影響が及ぶ人々、特に都市部に移住した農民の利益をしっかり保護することが必要である。今回の国務院常務会議では、農村から都市に移住する農民の土地請負権、宅地使用権、集団利益配分権の法に則った自主的な有償放棄制度が提起された。これは、農民の土地を奪おうとするのではなく、農民自身の積極性を十分に引き出すと同時に、彼らの権益を保証するための措置である。
発展は当面の中国の問題を解決する上で決め手となる「金の鍵」であり、「メインスイッチ」である。世界を見回し、歴史を振り返ってみると、中国の新型都市化の取り組みは始まったばかりであり、発展の潜在力はきわめて大きい。新型都市化をしっかり進めることで、経済分野においても社会分野においても、今後の発展のために問題をよりよく解決し、新たな輝かしい成果を上げることができるだろう。
「北京週報日本語版」2016年2月6日