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美容整形に熱中する中国の若者
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· 2015-12-21 · ソース:北京週報 |
タグ: 美容整形;中国の若者;社会 | 印刷 |
白い肌に赤い唇、すっと通った鼻筋、セクシーなまつ毛。葉子さんはこうした容貌を手に入れるために大金をつぎこんだ。2カ月前に隆鼻手術を受けたばかりで、数日前にもレーザーでまぶたを二重に整形し、先日はしわを除去してもらった。
これらの手術に費やした費用は約5万元。お金は自分で稼いだ。葉子さんは高価なハンドバッグのデザイナーで、自分のブランドを持つ。彼女は35歳になったばかりだが、若くきれいに見せたい、職場やプライベートでもっと注目されたいと思っている。「特殊な技能を持つだけでは足りない。もっと大事なのは美貌」と彼女は信じている。
葉子さんのように、美しくなるためにお金を出す中国人は増えつつある。中国整形美容協会の予測によると、中国はまもなく世界で3番目の美容整形大国になる。2014年、中国の外科医は「美容手術」を700万例施し、患者の大多数が女性だった。また中国では、美容整形を望む人の年齢層が比較的若い。『中国青年報』の調査によると、60%の若者が美容整形を望んでいる。
美容整形をする人、特に若者が増えつつあるのはなぜか。メディアはその理由を、「激しい就職競争の中で、若者は多くの人の中から頭角を現す必要がある。その条件の1つが容貌なのだ」と分析している。しかも、ますます多くの中国人は美容整形術の費用を負担できるようになり、それに中国では美容整形がタブーではなくなった。こうしたことが、多くの人を美容整形に走らせている。これまでの心理的研究結果によると、整形をした人のうちかなりの人が、すでに十分美しいのに自分ではそんなに美しくないと考え、もっときれいになりたいと思っていた。この現象について心療内科医は、顔や体にメスを入れる人は心にも必ず重い痕跡が残されると説明する。しかし今では、生存競争に関わってくるため、整形をする人の多くは必ずしも心理上の問題ではなく、生き残っていく上で必要だから整形をしている。当然ながら、整形したから心に痕跡が残るということもなく、むしろ整形をしたからこそ人より先に目的を達せられたと喜ぶだろう。
美容整形が1つの生き方として広く受け入れられた今では、それは人の進化における選択であるのかもしれない。容貌で人を判断する社会はもちろん世俗的だが、必ずしも非難すべきではない。進化の力や原動力によって、人々は前の世代よりさらに美しくなり、それは生存競争のために必要であると同時に遺伝の必然でもあるからだ。
美しい顔がより注目されるのは、それが遺伝と進化の結果であるからだ、という説明も新たに出現した。例えば、生物学の視点から分析した人もいる。それによると、赤い唇の女性が美しく見え、瓜実顔、大きな瞳、白い肌などが人に良い感じを与えるのは、それが遺伝と進化の結果だからなのだという。
「北京週報日本語版」2015年12月21日
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