■東京モーターショー、影響力が引き続き弱まる
第43回東京モーターショーは広州モーターショーよりも一日早い23日から一般公開された。日本経済新聞の24日の報道によると、2013年東京モーターショーでは世界初公開の新車が76台公開され、前回よりも40%増加したという。共同通信社は、日本の国内八大自動車メーカーが今回揃って出展し、トヨタ自動車の燃料電池車のコンセプトカーや体重移動で直感的に運転できる一人乗り自動車、日産自動車の三角翼をイメージしたEVなどが出展された。しかし、AFP通信によると、米最大手ゼネラル・モーターズ(GM)など主要自動車メーカーが今年も東京モーターショーには不参加で、これで3回目の不参加となるという。日本メディアも東京モーターショーの影響力が引き続き弱まっていることに懸念を示している。
「朝日新聞」は、米国などの世界の主要な自動車メーカーがこぞって広州モーターショーに出展していることや、東京モーターショー以上に熱気に溢れた様子を伝えた。「東京にも出したら良いと思うけど、選ぶなら迷わず広州。市場規模が桁違いだから」と語る米GM傘下のブランド、キャデラックの展示会場で働く男性社員の言葉を紹介している。またこの報道では、中国で開催されるモーターショーの数が増加するとともに、規模も絶え間なく拡大しているのに対し、東京モーターショーの出展企業と出展車両は徐々に減少していると伝えている。
361社が出展した1995年のピーク時と比較すると、今年はわずかに178社の出展に留まっており、これは広州モーターショーの出展企業の5分の1である。経済が急速に発展し、世界の自動車販売数が世界最大の中国市場と比較すると、日本の自動車販売数は近年まったく増加していない。東京モーターショーに出展する部品製造メーカーの数も、2011年の東日本大震災が発生した後、10社も減少した。ちなみに中国企業は一社も出展していない。
呉碩成編集長は、「東京モーターショーの注目度が低下したのは、基本的には日本の現地自動車メーカーや日本の自動車市場が不景気なのに加え、もともと日本の自動車市場は比較的排他的で、海外の自動車メーカーにとって関税などの貿易摩擦とも向き合わなくてはならず、非常に競争が難しい市場だからだ」と分析する。 対して賈新光氏はこれについて、「日本の自動車市場は比較的早くに発展し、現在はすでに飽和状態に近づいている。それに加えて不景気なため、自動車市場が萎縮してしまっている。そのため、東京モーターショーの影響力が弱まりつづけている」と語った。(編集MZ)
「人民網日本語版」2013年11月26日
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