不景気と対中貿易の縮小により、日本企業は中国大陸市場に対する自信を失っている。市場の高い潜在力はサムスンやアップルなどによって引き出されており、ソニーなどの日本ブランドは排斥されるか、中国市場からの撤退を選択している。また政治面の不安要素により、ソニーなどの企業は市場投入をためらっており、極度に慎重になっている。
マイクロソフトやサムスンなどの中国事業と異なり、ソニーの中国の道は細くなり続けている。ソニーはゲーム産業というケーキを食べたいが、口を開くのが難しくなっている。どの企業と提携するか、いかに提携するかは、ソニーとって深刻な問題だ。中国企業もソニーの誘惑に対して、かつてのように盲目的に追随していない。市場構造の変化は、中国企業により多くの理性を与えており、代理販売に甘んじた時代は過去のものとなった。
ソニーは中国でゲーム機事業を展開する意思を持っているが、その前に中国人消費者をカバーする販売・サービス網を構築する必要がある。同時に、ゲームソフトの中国市場進出の問題を解決しなければならない。
◆中国への賭けは「空振り」か、先行きは依然不透明
日本文化とは異なり、中国文化には中庸の特徴がある。日本のゲーム業界にはびこっている暴力・アダルト文化は、中国市場に進出できないだろう。ゲーム機の真の課題は、いかなる不健康なコンテンツも含まないことを中国当局に信じさせることだ。しかしこれはソニーにとってはほぼ不可能だ。なぜならソニーのゲーム事業の成功の多くは、ガンシューティングゲームと格闘ゲームによるものだからだ。
フォーブス誌のウェブ版は7月21日、西側諸国と日本のゲーム機が中国市場で活躍するかについては、疑問視する必要があると指摘した。
|