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中米対話は雑音に妨害されてはならない
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蘭辛珍 · 2015-08-24 · 北京週報 |
タグ: 中米経済;対米投資 | 印刷 |
中米間に意見の食い違いがあるのは恐れるべきことではなく、意見の食い違いがあれば話し合えばよい。中米戦略経済対話が存在する意義はまさにここにある。しかし、中米関係が良くなることを世界のすべての人が願っているわけではない。武力によって中国を服従させるべきだというような言論はずっと続いている。2005年、米国シンクタンクRAND社は報告書の中で、米国は武力で中国を石器時代に戻らせるべきだと述べている。このような言論がずっと聞こえ続けている。
どこと開戦するにしても、中国人民は戦争勃発を望まない。米国は戦争を望むのか。中米が本当に開戦すれば、中国が打撃を受けて石器時代に戻るというような問題ではなくなるだろう。従って、まさに王毅外交部長が言うように、「意見の食い違いがあっても構わないが、誤解があってはならない。それにもまして判断ミスをしてはならない」のである。中米が判断を誤れば、中米両国の問題だけでなく、世界的災難となるだろう。
そのため、各種の雑音を前にして、中米両国の政治家たちの知恵と戦略的視線が特に重要なのである。中米関係を発展させるには、両国が戦略的な高い見地と長期的角度から両国関係を把握する必要がある。双方は互いに尊重しあい、「求同化異」精神に基づき、意見の食い違いや矛盾を適切に処理し、絶えず協力パートナー関係の戦略的内容を充実させていかなければならない。この点では、中国の習近平主席と米国のオバマ大統領は共通認識に達している。それは、中米両国は平等・互恵、寛容・相互参考、協力・ウィンウィンの新しいタイプの大国関係を築くことである。
中米両国関係の現状から見てみると、協力の要素は意見の食い違いをはるかに上回り、共通利益を守り発展させたいという願いも意見の食い違いをはるかに上回っている。そのため、われわれは理性的でない雑音に妨げられてはならず、双方の認識上の相違に対して、両国政府は建設的なやり方で意思疎通し、相互信頼を深め、双方の協力を促進するべきである。
中米の協力と発展を妨げる雑音を遮ろう。第7回中米戦略経済対話が両国の政治上の相互信頼を促し、二国間の戦略的協力を強化する上で新しい成果を上げることを期待したい。
「北京週報日本語版」2015年6月2日
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