参加主体は「包括性」を体現している。「1ベルト、1ロード」は推進において、イデオロギーで境界を定める「冷戦思考」を捨て、国の親疎遠近による「グループ文化」に染まらない。様々な制度、宗教、文明の国がいずれも共同参加できる。「1ベルト、1ロード」関係国は古代シルクロードの範囲を基にするものの、限定はされず、各国、各国際・地域機関いずれもが参加でき、共同建設の成果はさらに広い地域に波及する。
「1ベルト、1ロード」の建設推進は中国の平和発展戦略に合致し、「親・誠・恵・容」の周辺外交戦略を体現しており、中国が構築を提唱する新型の国際関係の偉大な実践である。様々な原因、特にユーラシア大陸がかねてから地政学的戦略の「大きな碁盤」と見なされてきたことから、「1ベルト、1ロード」提唱初期に疑問視する声がいくつか上がることは避けがたい。だが協力・ウィンウィン戦略と包括的外交を堅持するとの中国の姿勢は真摯なものであり、排他的利益や勢力範囲は追求せず、自ら衝突を引き起こすこともない。
「1ベルト、1ロード」上には様々な試練や危険があり得るが、中国側がそれを恐れて止めることはない。いつか「1ベルト、1ロード」戦略への理解と支持は広がるだろう。包括的外交こそが最も生命力ある外交であり、「包括性」が「1ベルト、1ロード」戦略を持続可能な戦略にするからだ。(編集NA)
「人民網日本語版」2015年3月30日