昨年、世界経済がおしなべて疲弊状態にある中で、中国経済は依然として中高速の成長を維持した。2015年、中国のGDP成長率は6.9%に達し、世界の主要経済体の中で上位を保った。中国の労働生産性と全要素生産性は着実に向上している。中国の経済指標を見ると、特に物品貿易は非常に大きな黒字であり、FDI(外国直接投資)とODI(対外直接投資)も確実に増加している。「それに加え、中国は外貨準備も十分にある。中長期的に見て、人民元レートはほぼ安定した状態に戻るだろう」。全国政協委員で中国人民銀行副行長の易綱氏はこのような見方を示した。
現在の中国の経済情勢について、厲氏は率直に「さしあたって、中国経済は確かに困難に直面しており、下振れ圧力は依然として存在する」と述べた。
その上で厲氏は次のような見方を示した。「中国が7%前後のGDP成長を維持するには、引き続き改革を進めること、特に構造改革を進めることがキーになる。中国経済は一致協力して初めて、さらなる改革と発展を通じて新常態(ニューノーマル)に必要な成長モデルへと転換することができる。したがって、確信を持って取り組むことが非常に重要になる」。
「北京週報日本語版」2016年3月10日