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砂原さんの信念を受け継ぐために アニメ『血と心』制作者座談会
  ·   2023-02-24  ·  ソース:人民中国
タグ: アニメ;中日関係;中日交流
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漫画『血と心』の雑誌連載が昨年終了した。アニメ版『血と心』はビリビリ動画で1000万回以上の再生回数を記録し、今年日本でも配信予定だ。中日関係史における実在の人物を描いた初のアニメとして、同作にはどのような裏話があるのだろうか?制作チームはどのようなことを考えてきたのか?制作に参加した主要メンバー11人が、座談会で熱く語り合った。


漫画からアニメへ

朱承銘 全12回のアニメ『血と心』は伝奇的な物語を描いており、ストーリーにはある種の尊い心情が凝縮されています。このような作品が2年半の時を経て、ついに配信されました。弾幕やコメントの盛り上がりを見る限り、この作品は皆さんの期待に背かなかったようです。本日、私たち制作チームとアドバイザーチームが共に創作の過程を振り返り、配信を見始めた視聴者の皆さんにシェアするのは、まさにちょうどいいタイミングといえるでしょう。

王衆一 原作漫画の作者・李昀さんと私、田濤さんは、この物語が漫画からアニメになる全過程を見届けました。漫画が中日両国でそれぞれ出版されてから、アニメが完成するまで、3年かかり、どんどん多くの人が、共通の心情を持ち続けるために、この物語の創作に参加するのを目にしたことは、実にうれしいことでした。本日、十数人の関係者が一堂に会し、感想を述べ合うのは、実に感慨深いことです。

李昀 一人の若手漫画家として、砂原恵さんをモデルとする漫画を創作できたことについて、田さんと王さんのご推薦に感謝しています。実は最初、この伝奇的な物語を聞いたとき、どこから手を付けたらいいか分かりませんでした。砂原さんにとって、80年前の歴史は彼自身が経験したことで、人生の中で最も誇るべき時間でもあり、「見たことがある時代」ですが、私のような若者からすると、80年前はすでに「聞いたことがある時代」ですから。

田濤 この漫画は、李さんが実に手間暇をかけて完成させたもので、細部がしっかり推敲されているだけでなく、一人の人間と変革の時代との関係が非常にうまく処理されています。張さん――すみません、私の意識では砂原さんを日本人として見ていないため、いつも彼を「張さん」と呼んでしまいます――は生前、李さんの漫画を大変気に入って、日本語版の漫画の本をたくさん購入して、ご友人に贈ったそうです。漫画はアニメ版のしっかりとした基礎になりました。李さんの努力抜きには語れないと言えるでしょう。

朱承銘 そうですね。当初、王さんが漫画の本を送ってきてくれましたが、私はその厚さと200㌻余りの大判のアート紙に印刷された美しいカラーイラストに驚き、随分苦労されただろうと思いました。小学4年生の息子は、学校から帰宅してその本を見るや、表紙に引かれて、興味深そうに読み始め、なんと一気に夕食の時間まで読み続け、それでもやめたがらず、私に、この本はすごく面白いから明日また続きを読むと言いました。私も漫画の内容に深く引かれました。特に砂原さんが旧東北航空学校に行ってすぐ、日本人の食事が良いことに怒って絶食するくだりは、感動的で涙が出そうでした。私も息子と同じく読むのをやめられなくなり、一気に読み終わり、物足りないと感じたほどでした。

王衆一 親子で同じ漫画を読むというのはなかなかないことですね。そのことが、ビリビリ動画がアニメ『血と心』に投資するきっかけになったのでしょうか?

朱承銘 そうです。こんなに素晴らしい物語は大人も子どもも好きですから、アニメ化すべきです。それこそが最良の宣伝方法です。私はこの物語の価値を力説し、紆余曲折を経て、2020年2月、当時すでに新型コロナの流行が始まっていましたが、ビリビリ動画の上層部は困難を承知で、全額出資してこのアニメを制作することを決めたのです。このような大きな決断をしたのは、やっぱり責任感からで、より多くの若者にこの歴史を知ってもらい、このような精神を体得してもらいたかったからです。こうしてビリビリ動画は若手を中心とする制作チームを立ち上げたわけです。

楊璐 朱さんのご推薦に感謝しています。私は比較的早く王さんや李昀さんと知り合い、最初に創作チームに入りました。漫画を通読すると、関東軍に入ると騒いでいた日本の少年が、解放軍兵士になり、人生の巡り合わせの中でたくさんの人と出会い、いろいろなことを経験し、自己の主張と信念を持つようになり、自分の行動によってそれを守り通していました。すでに中国で生きていくことを決め、自分を中国人だと思っていたのに、あの時代と国際環境の制約を受けて、愛する部隊、愛する土地を離れざるを得なくなり、彼のやるせなさや名残惜しさ、困惑、心細さが、自分のことのように感じられ、つらくなりました。しかし、どんなに迷い、戸惑おうとも、彼が歩みを止めることはなく、新たな「戦場」で自己の信仰と理念を実践していきました。生き生きとして情熱に満ちた砂原さんの物語に私は深く感動しました。アニメの企画案を私は一気呵成に仕上げ、アニメと記録映像を組み合わせ、若者が楽しめる形式で、国産アニメの形態の刷新を試みました。

旧東北航空学校の政治委員と砂原さんの会話シーン

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