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日本映画「ダンスウィズミー」が中国で「大ゴケ」  ヒットするのはアニメだけ?
  ·   2021-01-28  ·  ソース:人民網
タグ: 日本映画;アニメ;中日交流
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矢口史靖監督(53)がメガホンを取った「ダンスウィズミー」が22日、中国で公開された。矢口監督の「ウォーターボーイズ」や「サバイバルファミリー」は口コミが高く、中国でも人気を集めた。しかし、コメディミュージカルの「ダンスウィズミー」は、中国では「大ゴケ」となっている。映画情報サイト・猫眼専業版の統計によると、22日から24日までの3日間の興行収入は48万4000元(1元は約16円)にとどまっている。うち初日は33万7000元で、土曜日の23日だけを見ると10万元にも届かなかった。羊城晩報が報じた。

「ダンスウィズミー」の興行収入は、ジャンルそのものがマイナーで、日本の公開から約1年半遅れで、作品のクオリティがそれほど高いわけでないことなどの影響を受けているものの、「大ゴケ」していることは、日本の実写映画が中国で公開されても興行収入が伸びないことが多いという近年の状況を反映しており、その代表的なケースとも言える。

中国でも人気の監督だが、同作品ではパターン化の落とし穴に

矢口監督は、コメディ映画の分野では安定した実力を発揮し、ヒット作品を数々生み出してきた。中国のコミュニティサイト・豆瓣では、矢口監督の作品のうち、レビューが8ポイント以上の作品が5作品あり、うちレビューが最も高いのは、2014年の「WOOD JOB! ~神去なあなあ日常~」で、8.6ポイント。以下、「スウィングガールズ」、「ウォーターボーイズ」8.4ポイント、「ひみつの花園」8.3ポイント、「サバイバルファミリー」8.1ポイントと続く。

ストーリーは自由奔放で、気軽にリラックスして見られる作風で、少し「悪趣味」なところもあるものの、コア・スピリットは温かみがあり、ポジティブというのが、多くの映画ファンが矢口監督の作品に夢中になる原因でもある。あるファンは、「矢口監督の映画のストーリーは簡単で、コア・スピリットもシンプル。でも、映画を見ると心の底から感動する」と話す。

しかし、「ダンスウィズミー」を見ると、矢口監督は「気を抜きすぎ」という落とし穴にはまった感じを受ける。「催眠術」という方法で、従来のミュージカル映画の「言葉が見つからなければ踊る」というパターンを皮肉ることで笑いを誘っているものの、ミュージカル映画を手掛けるのは初めてであるためか、ダンスシーンやリズムがうまくコントロールできておらず、作品全体のクオリティを下げてしまっている。豆瓣には、ある映画ファンから、「見ていてちょっと困惑してしまう。リズムが全然コントロールできていない。ストーリーも平凡で、おもしろいところがいつくるかとずっと待っていたけど、結局、最後まで同じパターンだった」や「監督は、お決まりのパターンから外れようとすればするほど、それにはまっている。後半の1時間は、思いつきでストーリーが進んでいくような感じで、完全に道からそれてしまっている。ミュージカルも後半になるほどレベルが落ちる」との声を寄せている。実際には、「ダンスウィズミー」は日本でも興行収入がそれほど伸びず、1億円ほどにとどまっている。豆瓣では、5600人がレビューを寄せ、平均6.8ポイントとなっている。これは、46%のコメディ映画と25%のミュージカル映画を上回るにとどまる数字だ。

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