第4回九州中日友好交流大会が3日、福岡市で行われ、中日友好協会の袁敏道秘書長や中国各地の友好協会の代表、日本の村山富市元首相、九州各地の日中友好協会、友好団体、経済界の代表など、約300人が出席した。新華網が報じた。

九州の日中友好協会や在福岡中国総領事館などが共催する同交流会は今年で4回目。今年は、「2016年九州中日友好交流宣言」が発表され、双方が日中間の四つの基本文書の諸原則と精神を遵守し、歴史を直視し、未来に向かって、友好関係を共に維持、発展させていくよう呼びかけた。

村山元首相は挨拶の中で、5月に韓国で出席した東アジア平和フォーラムに言及し、「参加した各国の代表が、今後の日中関係に懸念を示していたものの、中国のアジア各国との友好関係を発展させていくという方針は変わらないと信じている。各国は安心して、中国との信頼関係を強化し、東アジアの平和と発展を共に維持していけるはず」と述べた。

また、日中友好交流の歴史を振り返り「今日の日中関係は、先人らの知恵と汗の結晶で、貴重なものである。日中両国はこの関係をもっと大切にし、友好交流を拡大させていかなければならない。そして、両国の友好関係の発展推進のために努力しなければならない」と呼びかけた。

袁秘書長は挨拶の中で、中日両国は「和すれば共に利し、闘えば共に傷つく」関係であるとし、九州の日中友好協会が近年、中日関係が深刻な悪化の時期であっても、九州中日友好交流大会を継続して開催してきたことを称賛し、「九州の日中友好協会の取り組みは、中日民間友好活動の重要なシンボルになっている。両国の民間友好団体が今後も素晴らしい伝統を発揚し、それぞれのメリットを生かしながら、両国の各分野の交流や実務の面での協力を強化し、中日友好の旗をこれからも引き継いでいってほしい」と語った。（編集KN）

「人民網日本語版」2016年6月7日