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中日を明るく照らす文学雑誌「灯火(ともしび)」
  ·   2016-05-04  ·  ソース:人民網
タグ: 中日;文学;中日交流
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中国で最も権威ある文学雑誌「人民文学」の日本語版「灯火(ともしび)」の出版を記念して、このほど中日文学翻訳シンポジウムが北京で開催された。中国作家協会の副主席であり、「人民文学」外国語版創始者のひとりである李敬澤氏は「『人民文学』の日本語版の『灯火』という名には中国と日本が互いを明るく照らし、目を向け合い、理解し合い、互いを結び付ける親しみ深い、素晴らしい事物を見出したいという願いが込められている」と語った。人民日報海外版が伝えた。

「灯火」は2015年11月に創刊し、すでに「伝統と現代」、「自然と人生」をテーマに2回出版されている。2016年に出版された「自然と人生」には李敬澤、董立勃、蘇童、葉弥、艾偉、徐則臣、朱山坡などの作家による関連テーマ作品が収録されている。日本語版は全作品が日本人翻訳家による翻訳となっており、専門家の間でもその質が高く評価されている。

李敬澤氏は「日本の言葉も文化も中国とは深い関係があるが、歴史が発展していく過程で中日文化には大きな差が生まれた。その複雑な関係から、中日両国が互いの文化を理解するのはとりわけ困難で切実であり、歴代の作家や学者は大変な努力を続けてきた。今年は日中文化交流協会が創立60周年を迎えた。この60年の間、井上靖や大江健三郎などの日本人作家、巴金や周揚などの中国人作家を含む、歴代の中日両国の作家たちは、互いを理解するために、大変な努力を重ねてきた。この努力は新しい時代においても継続させていくべきだ。まさに『灯火』の名前の由来の如く、巴金の世代の作家たちがともした灯火をこれからも継続させていきたい」と指摘した。

在中国日本大使館公使の山本恭司氏は「中国文学は世界でもますます重視されてきており、近年、中国人作家が数多くの国際的な賞を受賞している。日本文化界としても日本に中国の優秀な文学作品が紹介され、中日文学界の交流が深まることは大変喜ばしい。中日友好関係における文学の影響力は大きく、より多くの日本人が中国文学を理解することで、両国国民の相互理解が深まるだろう」とした。

「人民文学」の施戦軍編集長は「中日両国の文学は結びつきが深く、魯迅、郭沫若、郁達夫、巴金、茅盾の世代の作家たちから日本文学の影響を受け初めている。中日文学のこうした伝統、そして作家間の厚い友情は、私たちの『灯火』創刊を後押する力となった。東京には『人民文学』読書グループも設けられている。『灯火』が中日文学のインタラクションと伝播において、作用を発揮するだろう。中国の物語を扱った文学の声を平和な形で国外に伝播し、他の方法ではできない作用を発揮することができる。『灯火』はさらに日本で出版、発行する必要がある」と語った。

清華大学日本語文学専攻の宮崎泉教授は「文学は心と心の触れ合いであり、『灯火』の中の文学作品で語られている中国人の生活には日本とも共通している点がある。文学が中日両国の民間交流を促進し、さらに多くの日本人が中国を理解できるだろう」との味方を示した。

「灯火」の出版を担当した外文出版社の胡開敏副編集長は「文学は中国の物語を語る上で最も有効なキャリアであり、『灯火』は私たちに文学の灯火が伝えられていくパワーと魅力を見せてくれた」と語った。(編集TG)

「人民網日本語版」2016年5月3日

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