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巧みに育成されている日本の職人意識
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· 2016-03-23 |
タグ: 日本;職人意識;中日交流 | 印刷 |
日本製品はその独特な「職人の心」で人々に高い評価を受けている。数多くの日本の製造工場を見学した経験があるが、日本人の工場労働者は真面目できめ細やかで、「職人の精神」を深く感じさせられた。参考消息網が伝えた。
日本人は技術や工芸が秀でた人々を「職人」と呼んで敬う。日本では「文化財保護法」によって工芸技術が無形文化財として保護されている。無形文化財の伝承者は各界でも尊敬を集め、特にその中でも重要無形文化財の継承者である「人間国宝」の社会的地位はさらに高い。
しかし「職人」が引き継がれていくにはこれらだけでは足りない。日本では幼稚園や学校教育のシステムの中に巧みにこれらの「職人意識」を盛り込んで、小さい頃から技術を研鑽する楽しみを育成している。
民間手工芸は長い修行を経てようやく職人となることができる上、民間手工芸の制作は非常に煩雑であり、原材料も高いので、利益もそれほど多くはない。例えば漆器の表面に象嵌された螺鈿や象牙の彫刻などは原材料が非常に高価なので、原材料とコストを合わせるとほとんど利益が上がらないと言ってもよく、完全に職人の伝統工芸に対する熱意と、この技術を伝承していきたいという思いによる。
以前、伝統工芸の伝承に取り組む京都伝統工芸大学校を見学したことがある。ここでは伝統工芸を愛する多くの若者たちが勉強に励んでおり、一定期間の訓練を経て、優れた陶器や木彫り、金属工芸などの工芸品を作り出すことができるようになる。若者たちがここで苦労して学び続けることができるのも、伝統工芸への愛があるからで、職人の精神を引き継ぐ人々が絶えないことが見て取れる。
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