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今年の中国経済半期報告が発したシグナルとは?
  ·   2024-07-19  ·  ソース:人民網
タグ: GDP;中国経済
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中国経済の半期報告が発表された。上半期(1-6月)の国内総生産(GDP)は前年同期比5.0%増となり、全体的として安定的に推移し、安定の中で成長し、新たな原動力の成長が加速し、質の高い発展に新たな進展が見られた。

■経済運営は安定的に進展 

今年上半期を振り返ると、外部環境は複雑さ、厳しさ、不確実性が増した。上半期のGDPは前年同期比5.0%増。このうち第2四半期(4-6月)は4.7%増で第1四半期(1-3月)と比べてやや鈍化した。この点について、国家統計局の報道官は「短期的には、第2四半期の経済成長率は異常気象や水害などの短期的要因の影響で鈍化したが、安定した経済運営、長期的好転という基調に変わりはない。第2四半期の経済規模は32兆元(1元は約21.7円)を超え、工業付加価値額、物品貿易輸出入総額は共に10兆元を上回り、総量指標は依然としてかなりの規模となっている」と述べた。

消費、投資、輸出は、 経済成長を牽引する「トロイカ 」とされている。上半期、消費市場の規模は拡大し続け、貿易の規模は過去最高を更新し、投資の増加傾向も注目に値するものだった。大型設備更新政策の着実な実施に伴い、関連投資はより速い成長を示した。上半期、設備工器具購入投資は前年同期比で17.3%増加し、投資全体の成長率を13.4ポイント上回った。

■さらに積み重なるプラス要因 

「半期報告」を詳しく見ると、内需は回復を続け、外需もある程度改善した。国内に目を向けると、上半期の消費財小売総額は前年同期比3.7%増、うちサービス小売総額は同7.5%増となった。全国固定資産投資は前年同期比3.9%増だった。不動産投資は低調に推移しているものの、インフラ投資は同5.4%増、製造業投資は同9.5%増と、回復の兆しが見られる。

対外的には、上半期の物品輸出入総額は前年同期比6.1%増だった。中でも第2四半期の貿易は前年同期比7.4%増と、第1四半期を2.5ポイント、昨年第4四半期を5.7ポイント上回り、四半期ごとの好転基調が続いている。外貨準備高は3兆2000億ドル(1ドルは約157.2円)以上で安定している。

雇用と物価の安定維持は、安定した経済運営の重要な目安だ。上半期の全国消費者物価指数(CPI)は前年同期比で0.1%上昇、食品・エネルギー価格を除くコアCPIは前年同期比で0.7%上昇し、緩やかな上昇を維持した。全国都市部調査失業率は平均5.1%で、第1四半期から0.1ポイント低下、前年同期から0.2ポイント低下した。

■経済発展の質が絶えず向上 

質の高い発展へと邁進する中国経済を観察する場合、経済の規模を見ると同時に、質についても見る必要がある。上半期の中国経済には以下のような質的な特徴が見られた。

新たな質へと前進した。新たな質の生産力が培われ、成長している。このほど、中国初の「低空域+鉄道」の航空・鉄道連絡輸送プロジェクトが始動。乗客は高速鉄道で深セン北駅に到着すると、すぐにヘリコプターで深センの各区に飛ぶことができる。これにより、従来車で40分かかった移動時間が8分に短縮され、将来的には粤港澳大湾区(「広東・香港・マカオグレーターベイエリア」。広州、仏山、肇慶、深セン、東莞、恵州、珠海、中山、江門の9市と香港、澳門<マカオ>両特別行政区によって構成される都市クラスター)の90%以上の地区に1時間以内に到着できるようになり、「空飛ぶタクシーで出勤」が現実のものとなる。

環境配慮型への転換が進んだ。グリーン・低炭素へのモデル転換がさらに進んでいる。6月28日、中国初の風力・漁業融合型浮体式プラットフォームである、国家能源集団竜源電力の「国家能源共享(エネルギー共有)号」が稼働を開始した。4メガワット(MW)の風力発電機がフル稼働すると、1日で9.6万kWhの電力を発電することができるうえ、1回の養殖サイクルでの漁業製品収入は数100万元に達することができ、グリーンエネルギーと漁業資源のウィンウィンが実現している。

都市・農村地域構造が最適化された。農村の全面的振興が着実に推進され、地域の協調ある発展の原動力が一層強くなった。全国を見ると、上半期、農村部住民の1人当たり可処分所得は名目成長率で2.2ポイント、実質成長率で2.1ポイント都市部住民を上回った。農村部住民の1人当たり可処分所得を1とした場合の都市部住民の1人当たり可処分所得は前年同期の2.5から2.45に下がり、その差が縮まっている。

また、協調ある発展が大きく前進し、国内の大循環の空間がさらに広くなった。北京・天津・河北は共同で行動プログラムを策定し、6つの重点産業チェーンの発展を促進する行動計画を共同で策定した。長江デルタでは、上海-蘇州-湖州高速鉄道が全線開通し、長江デルタの30分通勤圏、1時間生活圏、3時間高速鉄道圏の形成が加速された。西部では、甘粛省、寧夏回族自治区などが風力・太陽光資源を活用し、新エネルギー産業の発展に力を入れている。このように、地域の融合的発展がプラスの成果を収めている。

基盤を固め、原動力を蓄積し、経済・社会発展が新たな質へ、環境に配慮したものへ、最適化されたものへと向かうようにすることで、中国経済は今後もさらに力強く発展していくだろう。(人民網日本語版論説員) 

「人民網日本語版」2024年7月19日

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