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粤港澳大湾区で「世界レベルの空港クラスター」が加速度的に形成
  ·   2024-01-31  ·  ソース:人民網
タグ: 香港;粤港澳大湾区
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2023年には香港国際空港の旅客輸送量が延べ3950万人に達し、広州白雲国際空港は延べ6300万人以上、深セン宝安国際空港は延べ5273万人、珠海金湾空港は延べ1145万7000人、澳門(マカオ)国際空港は延べ515万人を達成した。データを見ると、広東省、香港特別行政区、澳門特別行政区の3エリアの空港の旅客輸送量は累計延べ約1億8000万人に達し、貨物定期便の運航便数、貨物郵便処理能力などの各種業務指標がいずれも全面的に回復したことがわかる。

粤港澳大湾区(広州、仏山、肇慶、深セン、東莞、恵州、珠海、中山、江門の9市と香港、澳門<マカオ>両特別行政区によって構成される都市クラスター)の一体化発展が絶えずスピードアップし、「航空路線上の大湾区」が世界につながるようになり、これにともなって大湾区では世界レベルの空港クラスターが加速度的に形成されている。

広州白雲国際空港を利用する旅客。(写真提供は中国民航報) 

広州白雲国際空港を利用する旅客。(写真提供は中国民航報) 

昨年末、香港特区、珠海、澳門特区を結ぶ港珠澳大橋を経由して香港国際空港から海外へ向かうルートに関する「経珠港飛」政策が実施され、大陸部から同大橋を経由して香港国際空港に行く旅客は、香港の出入境手続きが不要になり、陸路で空港へ直接行けるようになった。業界関係者の分析によると、このプロジェクトではサービス対象となる旅客が年間延べ50万人に達することを見込んでいるという。香港空港管理局の張李佳蕙チーフ運営ディレクターは、「『経珠港飛』は旅客に世界への移動・交通でより多くの選択肢を提供するだけでなく、エリアを貫通し結び付ける港珠澳大橋の役割を十分に発揮させるものでもある」との見方を示した。

物流輸送の面では、香港特区は国際輸送センターという優位性を活かして、大湾区内の各都市との間で貨物の移動の新しいメカニズムを構築した。23年4月には「東莞-香港国際空港センター」が稼働し、これまでに大湾区の対外貿易企業300社以上にサービスを提供し、関連の物品輸出入額は17億元(1元は約20.6円)を突破した。

深セン市交通運輸局の関係責任者は、「粤港澳大湾区の空港クラスターは差別化した発展、競争協力、ポジティブな相互作用の原則に基づいて、これから空と陸の全方位的な一体化協同をさらに強化し、世界レベルの空港クラスターと都市クラスターの連携発展をよりよく実現する」と述べた。

発達した航空輸送能力と臨空経済は、世界レベルのベイエリアに共通の中核的な成長の極の1つだ。現在、大湾区には輸送を担う空港が7ヶ所、滑走路が11本あり、香港国際空港、広州白雲国際空港、深セン宝安国際空港の3つの国際航空ハブ、澳門国際空港と珠海金湾空港の2つの幹線空港、仏山沙堤空港と恵州平潭空港の2つの支線空港が含まれる。国際航空運送協会(IATA)の予測では、30年までに大湾区の旅客輸送ニーズは延べ3億8700万人、貨物輸送ニーズは2000万トンに達するという。しかし現在の大湾区の空港クラスターの主要ターミナル空港は、運営が飽和状態に達したかまもなく達する状況にある。

2023年6月10日、香港国際空港第3滑走路付属工事の施工現場では、作業が次々に進められ、活気あふれる様子が見られた。(撮影・劉吉利/人民図片)

2023年6月10日、香港国際空港第3滑走路付属工事の施工現場では、作業が次々に進められ、活気あふれる様子が見られた。(撮影・劉吉利/人民図片) 

大湾区の一層緊密になる人員往来や物流往来などに便宜を提供するため、大湾区内の複数の空港が拡張工事を進め、事業展開を加速させており、今後数年間で飛躍的な発展を遂げることが予想される。

香港国際空港では、3滑走路システムのプロジェクトが今年運営をスタートする予定で、将来的には年間延べ1億2000万人の旅客処理能力、年間1000万トンの貨物輸送能力との目標を達成するとみられる。広州白雲国際空港では第三期拡張工事が進行中で、25年の完成後は、ターミナルの容量が旅客処理能力は延べ1億4000万人、貨物郵便処理能力は600万トンに達する見込みだ。深セン宝安国際空港では、3滑走路拡張工事が加速度的に進められている。26年の年間の旅客処理能力は延べ8000万人、貨物処理能力は260万トンに達する見込みだ。

データを見ると、35年までに大湾区では輸送を担う空港が7ヶ所で滑走路が17本になり、旅客処理能力は延べ4億2000万人、貨物処理能力が2000万トンを超えて、世界をリードし、高い質で発展する世界レベルの空港クラスターが構築される見込みだ。香港中文大学航空政策研究センターの羅祥国シニア顧問は、「将来、大湾区内の航空旅客・貨物輸送ニーズはますます大きくなる一方で、みんなが優位性を発揮して差別化した発展を遂げ、ポジティブな相互作用を生み出し、互いの利益になるだろう」と予想した。

香港特区は地理的位置の持つ優位性が明らかで、4時間のフライトでアジア太平洋地域の主要都市に行くことができ、5時間のフライトで行けるエリアは世界の人口の半分以上をカバーする。香港国際空港はこれまで何度も「中国最優秀空港」、「アジア最優秀空港」、「世界で最も忙しい貨物輸送空港」に選ばれており、現在は航空会社約120社が香港路線を運航して世界220都市に就航し、香港の経済成長に重要な原動力を提供している。

これと同時に、大湾区の陸・海・空が連携した立体型の大規模交通ルートがますますスムーズにつながっていくにつれ、今後は香港国際空港が複合一貫輸送をさらに最適化することになる。香港空港管理局の林天福行政総裁は、「香港国際空港は単なる香港特区の空港というものではなく、大湾区の入り口に位置する優位性を活かして、国の重要な国際航空ハブ空港を建設するというものだ。香港特区はこれからも引き続き粤港澳大湾区の各都市とのコネクティビティ協力を強化し、大湾区の旅客により多くのよりよい移動・交通の選択肢を提供すると同時に、より多くの海外投資家、海外の旅客が大湾区に来るように牽引していく」と述べた。(編集KS)

「人民網日本語版」2024年1月31日

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