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浙江省余東村 人々に増収をもたらした農民画
  ·   2021-12-03  ·  ソース:北京週報
タグ: 農村;共同富裕;経済
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浙江省衢州市柯城区溝渓郷余東村の建物に描かれた農民画(写真=新華社提供)

浙江省西部の山岳地帯に位置する衢州市柯城区溝渓郷の余東村に足を踏み入れると、通りの至る所で色鮮やかな壁画が目に入ってくる。これらの壁画は地元の農民たちによる作品で、人々は昼間には鍬を振るい、夜は筆を手にして、農村ならではの雰囲気に満ちたアート作品を白い壁に描き出している。

「ますます美しく整っていく農村環境と豊かになっていく農民の生活こそ、中国共産党第19期中央委員会第6回全体会議(六中全会)で強調された美しい中国の建設が成し遂げた大きな成果です」と述べるのは余東村の余暁勤党支部書記だ。同村ではかつて米と柑橘類の栽培、龍や獅子のランタン手芸品作りを主な仕事としていたが、現在では村民800人余りのうち300人以上が農民画の制作に携わっており、その中には主要メンバー48人と中国美術協会会員1人、「浙江省民間優秀芸術人材」に選ばれた6人の農民画家が含まれている。

村民の余雲梅さんは、絵を描くことで自分の生活や村の姿を変えられるとは思ってもみなかった。以前は夫が出稼ぎに行き、余さん自身は村に残って実家のみかん畑の手入れをしていたが、今ではごく普通の農村女性から浙江省芸術家協会の会員になり、壁画を描くだけで年間10万元以上の収入が得られるという。

では、アートはいかにして農村に眠っている資源を掘り起こし、人々を共同富裕の道へと導いているのだろうか。

農民画がプリントされたバッジやスマホケース、ノートなどの文化クリエイティブグッズ(写真=新華社提供)

柯城区溝渓郷党委員会の陳国剛副書記は、「全国に農民画のある村は珍しくないですが、地元の人々を本当に豊かにしたところは多くありません。市場を意識した発想により、村民たちの共同建設の熱意を呼び覚ますことが肝心です」と語った。現在、同地で開発された農民画のオンライン取引プラットフォームでは、農民画がプリントされた食器やハンドバッグ、フォトフレームなどの派生商品が販売されている。また、農民画にまつわる80種類以上の文化クリエイティブグッズを開発し、他にも杭州万事利シルクという企業と提携して農民画柄のシルクスカーフなどの製品開発を行い、中国通信機器大手・華為(ファーウェイ)のスマホ壁紙アプリにも進入している。統計データによると、余東村では2020年、農民画とそれに関連した文化クリエイティブグッズの生産額が1500万元を超え、農民たちの収入も1万元余り増えた。また、2021年のメーデー連休期間中には、余東村を訪れた観光客が1万5000人に達し、周辺の農家民宿や農家レストランに120万元近い売り上げをもたらし、農民画の文化クリエイティブグッズも好調な売れ行きを見せた。

現在、余東村の農民画は村内のみならず、北京恭王府博物館や国際文化芸術祭などでも人々の目に触れている。また、現地の人力資源・社会保障局は農民画家の職業レベル認定を進めるとともに、農民画を現地の職業訓練プログラムに組み入れている。

「北京週報日本語版」2021年12月3日

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