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卒業旅行に電子製品…「ポスト大学入試経済」で熱いのは?
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· 2021-06-28 · ソース:人民網 |
タグ: 消費;大学;経済 | 印刷 |
2021年の中国大学統一入学試験(通称「高考」)が終了してから半月以上がたち、「ポスト大学入試経済」の大きな舞台がすでに幕を開けている。1078万人に上る大学受験生の巨大な消費層、3ヶ月もある休暇シーズン、試験のプレッシャーから解き放たれて思い切り遊びたい、ゆっくりしたいという気持ちなどが、「ポスト大学入試経済」に強大な消費の活力を注入する。データによると、特に恩恵を受けるのは旅行、美容医療、自動車教習所などの業界だという。「工人日報」が伝えた。
「卒業旅行」が人気上昇
入試が終わると、大学受験生の多くが「卒業旅行」に出かけて心身を休めたいと考えている。データによれば、大学受験生及び同年代の人々が予約した6月10日から7月30日までの間に出発する旅行商品の件数が前年同期比78%増加し、同じ時期の大学受験生によるホテル予約件数も同30%以上増加した。
旅行情報サイトの馬蜂窩旅遊網と騰訊(テンセント)文旅産業研究院がこのほど共同で発表した2021年夏季「旅行バロメーター」によると、今年の夏の国内旅行で人気がある目的地上位10ヶ所には、北京、成都、重慶、上海、西安、長沙、三亜、青島、杭州、厦門(アモイ)が並んだ。また呼倫貝爾(フルンボイル)、烏蘭察布(ウランチャブ)、承徳、哈密(ハミ)、白銀などが、人気上昇幅の大きい10都市に入った。
馬蜂窩観光研究センターの責任者の馮饒さんの分析では、「国内の人気旅行目的地の上昇幅ランキング上位10都市は、西北地域の都市が多く、上昇幅が最も大きかったのはフルンボイルで170%に達した。フルンボイルはこれまでずっと夏の避暑に最適の旅行先の一つとされてきた。青々とした草原は夏になると観光のベストシーズンを迎え、生徒や学生たちの『卒業旅行』にぴったりの場所になる」という。
ハイテク電子製品が「標準装備」に
携帯電話、コンピューター、ブルートゥースイヤホン、スマートブレスレット……ハイテク電子製品が大学入学を控えた受験生たちの「標準装備」になったといえる。
共同購入ECプラットフォームの拼多多がまとめた消費データによると、入試が終わると、同プラットフォームでは携帯電話やコンピューターなどのデジタル製品が急速に売れ行きを伸ばし、一番早い入試終了日には、デジタル製品の売り上げが前日比210%以上増加した。
ショッピングイベントの京東「618」の期間には、「Z世代(1995年代後半から2009年生まれの世代)」の消費ポテンシャルが放出されて、ノートパソコンの高級機種の取引額が前年同期比145%増加し、個性化のニーズに正確に応えるモバイルゲームの累計取引額が同5倍増加し、新たに台頭した国産品「新国貨」の携帯電話が携帯市場の人気者になった。
天津泰達弁護士事務所の張政弁護士は、「多くの親が子どもの消費意欲を満足させることで、苦しかった受験勉強の埋め合わせをしてやりたいとしているが、子どもの理性的で適切な消費観を育てることをおろそかにしてはならない。これから独立した生活が始まる『プレ大学生』たちにとって、収入と支出のバランスを考え、ぜいたくや浪費を慎むことが学ぶべき課題だ」との見方を示した。
「美しくなるため」なら努力は惜しまない
河南省出身の黄鋭さんは入試会場を出るとすぐに髪を染めるために美容院へ向かった。SNSで、「試験が終わった、何色に染めようかな?」と意見を求めて発信すると、「自分は入試の後でピンクに染めたよ」、「入試の後で友だちと髪を染めに行って、夜遅くまでかかったことを思い出す」など、同じように入試後に髪を染めた「先輩たち」から経験を共有するアドバイスが届いた。
北京の美容院チェーンのチーフディレクターの李波さんは、「長年にわたる仕事の経験を踏まえると、(今年は)大学入試後に美容院に来る高校生が例年より多い。カットだけでなく、普段はパーマをかける高校生はほとんどおらず、休みになると1人か2人来るくらいで、学校が始まるとまた来なくなっていたのが、この間は入試が終わって数日後から、親に連れられてパーマをかけに来る高校生がそこそこいる」と話した。
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