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中日韓、製造業のサプライチェーンの安全を共に維持すべき
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· 2020-04-07 · ソース:北京週報 |
タグ: 中日韓;サプライチェーン;経済 | 印刷 |
天津経済技術開発区にある一汽豊田の生産拠点で組立作業を行う労働者(写真=新華社提供)
新型コロナウイルスによる肺炎が世界中で流行している特殊な状況下において、グローバルサプライチェーン・産業チェーンには幾つかの重要な変化が生じており、中日韓産業協力の戦略性、全局性がはっきりと現れている。中日韓は手を携えて製造業のサプライチェーンの安全と安定を守り、製造業の分業協力の新メカニズムを形成し、それによって東アジア地域の経済一体化プロセスを推進する必要がある。
まず、中日韓の産業は相互補完性が強く、製造業における分業協力も緊密だ。中日韓は製造業のサプライチェーンの安全と安定を共同で守ることを重点として、3カ国の製造業における分業協力の新メカニズムの形成を推し進めるべきだ。例えば、自動車製造、電子通信、機械設備、産業用ロボットなどの製造業分野で分業協力の新メカニズムを形成し、3カ国がこれらの産業分野における貿易投資の自由化と円滑化の水準を高め、3カ国の製造業がグローバルバリューチェーンの川上に向けて発展するよう推し進める。越境電子商取引、オンライン小売などの分野で分業協力の新メカニズムを形成し、3カ国の企業が製造業の越境ネット小売プラットフォーム、越境ネットサービスプラットフォームなどを共同で作り上げるのをサポートし、3カ国の製造業の製品が互いの市場で流通し、消費されるよう促進する。製造業のサプライチェーンが滞らないよう保障する越境運輸、物流、通関、検査・検疫、ビジネスマン・技術者の出入国などの分野で協力を強化し、基準の連結を促し、それによって3カ国の製造業の貨物輸出入と人の流動の円滑性を向上させる。
次に、中日韓は地域の産業サプライチェーンの安全と安定の維持を重要目標として、3カ国の産業サプライチェーンの安全に関する情報コミュニケーションと協調、共同評価、リスク警報などのメカニズムの構築を強化すべきだ。中日韓の政府関連部門もしくは関連業界団体は中日韓製造業のサプライチェーンの断絶を防ぐための3カ国の情報コミュニケーションと協調メカニズムを打ち立て、3カ国の製造業のサプライチェーンにおける川上・川下の企業間、関連企業と政府部門との間での業務再開に関する情報とデータの速やかな共有を促進すべきだ。同時に、中日韓の政府関連部門と関連業界団体は中日韓の製造業のサプライチェーンの安全と安定について定期的に共同評価を進め、サプライチェーンの安全報告を行い、政府・企業に向けてサプライチェーンの断絶についてのリスク警報を適時発信することを提案する。
また、中日韓は3カ国が既に打ち立てた公衆衛生の安全協力メカニズムを充分に利用し、共同で新型肺炎と戦う前提のもと、経済貿易協力における情報・モノ・人の流れを徐々にスムーズなものとし、投資と貿易の自由化・円滑化を推し進めるべきだ。3カ国が公衆衛生、ビジネス、産業管理部門、税関などにおいて共同参加の協調メカニズムを打ち立て、新型肺炎の再流行を厳格に防ぐ前提のもと、3カ国における新型肺炎の予防・コントロール指針の相互連携を推進し、新型肺炎との戦いを理由として取らざるを得なかった一時的な人の移動と物流の制限措置を速やかに取りやめる必要がある。3カ国間の貨物・サービス貿易の自由化・円滑化を共同で守り、促進するためには、無接触式の運輸、貯蔵、物流配送を力強く発展させ、それによって3カ国の製造業におけるサプライチェーンのスムーズな運行を促進する必要がある。
さらに、経済のグローバル化という新たな変化に対応し、中日韓の自由貿易プロセスを実務的に推進することは、東アジア地域における経済一体化プロセスの重大な戦略的選択だ。3カ国はサービス貿易、投資、知的財産権、持続可能な発展などの分野で協議を加速させると同時に、東アジア地域包括的経済連携(RCEP)が今年予定通り締結されるよう手を携えて推進し、3カ国・多国間の自由貿易協定を以って中日韓の製造業のサプライチェーンの安全とスムーズさを守るものとして制度上、メカニズム上の保障を与えるべきだ。公衆衛生、医療、健康、老人介護、環境保護、科学技術の研究開発などの産業協力を実務的に推進し、中日韓のデジタル貿易を力強く発展させ、「中日韓プラスX」の早期に成果が得られるプロジェクトリストをしっかりと実行に移し、昨年末の第8回中日韓サミットで発表された「中日韓協力の今後10年の展望」の中の協力事項をひとつひとつ現実のものとする必要がある。
「北京週報日本語版」2020年4月7日
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