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重要度が高まるサービス貿易
邢厚媛  ·   2019-05-30  ·  ソース:北京週報
タグ: サービス;貿易;経済
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貿易というと、貨物の輸出入を思い浮かべる人が多いだろう。近年、グローバル経済ではサービス業が重視され、また中国経済の構造調整が進むにつれ、サービス貿易は中国を含み世界中でますます重要なものになってきている。5月28日~6月1日、2019年中国(北京)国際サービス貿易交易会(CIFTIS)が北京で行われ、中国のサービス業における開放の拡大を示す場となっている。 

世界貿易機関(WTO)の「サービスの貿易に関する一般協定(GATS)」によると、サービス貿易は流通、実務、金融、運送、通信、教育、健康・社会事業、娯楽、建設・エンジニアリング、環境、観光、その他の12分野に分類される。サービスは越境供給や海外での消費など様々な方法によって貿易が行われる。

サービス業の発展はサービスの輸出の強固な産業基盤になるだけでなく、多くの雇用を生み出し、例えば米国ではサービス業の雇用は86%を占めている。サービス業の付加価値は一般的に第一次産業と第二次産業よりも高いため、サービス貿易を発展させることでグローバル・バリューチェーンのシステムの中で更なる高付加価値を得ることができる。また、情報技術が急速に発展しIoT時代が到来し、現代サービス業は農業、鉱業、製造業に更に広く深く入り込んでおり、従来産業の発展ひいては社会管理の進歩に影響する新たな原動力となっている。現在世界では、サービス貿易は産業発展と国際競争力の指標となっている。

中国は世界第2位のサービス貿易大国だが、経済・社会発展はサービス業とサービス貿易に対し依然として強い需要を現している。サービス業生産額は世界の平均レベルを下回り、工業・農業生産に関する生産性サービス業、特に研究開発・デザインサービスの発展がいまだ停滞する中、中国の製造業の質にある程度影響を及ぼす。したがって、製造業の質の高い発展を推し進めるため、中央政府は「先進的製造業と現代サービス業の深い融合を推進し、断固として製造強国を作り上げる」ことを求めた。同時に、衣食の問題が解決されたため、健康、娯楽、教育、観光に関するサービスへのニーズが爆発的に増加し、サービスの輸入の大幅な増加を引き起こした。

中国のサービス貿易の赤字は大きく、過去20年間その額は増え続けており、貨物貿易の黒字を大部分相殺し、中国の国際収支の均衡にまで影響しかねない状態となった。したがって、雇用を拡大し、外部リスクを防止・解消し、質の高い発展を実現するには、サービス業をしっかりと発展させ、輸出入双方における開放を拡大し、特に輸出を大きく促進しなければならない。

推計によると、今後15年間で、中国は10兆ドル分のサービスを輸入する。今年のCIFTISは中国のサービス業の対外開放を拡大するという決意を明らかに示している。

中国のサービス貿易の開放と発展は中国経済の質の高い発展に新たな原動力を増やすだけでなく、世界に大きな発展のチャンスをもたらすだろう。今後、国内外の投資者における中国での投資のチャンスは増え、大学生の就職・起業は更に活発になり、バーチャル・リアリティ(VR)、ビッグデータ、人工知能(AI)、インダストリアル・インターネットなど現代サービス業は従来産業に更に深く溶け込むだろう。

(邢厚媛 中国サービスアウトソーシング研究センター副主任)

「北京週報日本語版」20195月30 

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