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中国のアボカド大人気にみる「カロリー経済」
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· 2019-03-29 · ソース:人民網 |
タグ: 輸入;「カロリー経済」;経済 | 印刷 |
アボカド人気の背景には、「カロリー経済」の発展がある。
誰しも周囲に体重を気にしすぎる友人がいるものだ。こうした人たちは炭水化物を徐々に遠ざけ、高糖質や高資質の食べ物を受け入れず、「カロリーを燃やす」が口癖だが、栄養学の専門家による「健康的な食生活は空腹であることとは違う」というアドバイスは聞き入れる。そこでアボカドやキヌアなどの食品が突如人気者になり、健康や素敵な食生活の代名詞になった。
「カロリー経済」は飲食の面にとどまらず、さまざまな面に広がりをみせる。たとえばスポーツ装備は運動靴からブレスレットにバージョンアップし、ブレスレットにいくつかスポーツアプリをいれておき、毎日何歩歩いたか、どれくらいカロリーを摂取したか、どれくらいカロリーを消費したかが克明に記録できるようになった。風呂場では、電子体重計で決まった時間に体重を測るとともに、自分の意志の強さも秤にかける。スポーツジムでは、自分でトレーニングするだけでは飽き足らず、1対1のパーソナルトレーニング教室に申し込む。芸術家が彫刻作品を創作するように、現代のますます多くの若者が、スポーツで身体作りに励み、よりよい自分になろうとしている。
人類とカロリーの戦いには、実は長い歴史がある。「カロリーとコルセット」という本には、人類が少なくとも2千年前からダイエットしていたことが書かれている。ただ身体の管理とビジネスがしっかり結びついたのはごく最近のことだ。その結びつきではテレビCM、栄養学とスポーツの普及が重要な役割を果たしている。
当然のことだが、人々が身体を管理するようになったのは、つまるところ衣食が足りるようになったからだ。18年に中国のエンゲル係数は28.4%まで下がり、食べるための支出の割合が一層低下し、消費構造は引き続き高度化を続けている。一方で食物の消費構造が変化し、もう一方で新たな概念に基づいて発展した消費も成長を続けている。たとえば健康のための消費が急増し、学習型の消費も好調だ。人々は食事の量を減らしたものの、より栄養価の高い生活を送るようになった。
「カロリー経済」がビジネスチャンスをもたらした背景には、大衆文化の後押しもある。今やスポーツを通じた社交がある程度で健康産業の人気を底上げしている。友人同士が集まって一緒に身体を鍛えることが増え、グループでマラソン大会に申し込む人も増え、国内各都市のマラソンイベントブームの火付け役になった。友人同士で一日何歩歩いたかをチェックし合い、トレーニングの写真や記録を定期的に公開しあい、スポーツ社交が暮らしに新たな特別感や肯定感をもたらしている。こうした文化的心理が「カロリー経済」の発展も勢いよく後押ししている。(編集KS)
「人民網日本語版」2019年3月28日
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