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消費財輸入関税引き下げで越境EC商品は安くなるか?
  ·   2017-11-29  ·  ソース:
タグ: 関税;ネット通販;経済
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あるEC(電子商取引)サイトで、某輸入ブランドの子供用パンツ式紙おむつ(Lサイズ、54枚)の価格は1パック105元。しかし、12月1日からは安くなるかもしれない。

先ごろ発表された「一部消費財輸入関税の調整に関する国務院関税税則委員会の通知」によると、2017年12月1日から、暫定税率方式で一部消費財の輸入関税が引き下げられる。そのうち、子供用おむつ(テープ式・パンツ式)の輸入関税は7.5%から0%に引き下げられるのだ。

中国が一部消費財の輸入関税を引き下げるのは2015年以降今回で4回目。これまで3回の税率引き下げは、主に域外からの購入意向が強く、関税税率が高いスキンケア商品、一部衣類、一部靴類、一部バッグ・カバン類、紙おむつ、一部食品、文化消費財などを対象にしていた。統計によると、2017年11月現在、152の関税コードの消費財に対し暫定税率を適用しており、平均引き下げ幅は50%、一般貿易年間輸入額109億ドルが適用対象となった。

今回の税率引き下げ対象商品は、食品、健康補助食品、薬品、日用化学製品、衣類・靴類・帽子類、家庭用設備、文化・娯楽用品、日用雑貨などの消費財を含む計187品目。平均税率は17.3%から7.7%に下がった。

今回の税率引き下げ対象商品リストをさらによく見てみると、容易に気づく大きな特徴として、人々の生活と密着した商品を対象にしている点が挙げられる。例えば、コーヒーマシン、温水洗浄便座の関税は32%から10%に、ミネラルウォーターの関税は20%から10%に、口紅・アイシャドー・香水など化粧品の関税は10%から5%にそれぞれ引き下げられた。中でも子供用おむつ(テープ式・パンツ式)、一部の乳幼児用成分配合粉ミルクの税率引き下げ幅が最も大きく、いずれも0%まで引き下げられた。

近年、越境ECが急激な勢いで発展し、一部の消費財については、越境ECの形で消費者のニーズを満たす状況もますますよく見られるようになった。中国電子商取引研究センターのデータによると、2016年、約4200万の中国人が越境ECを利用して外国の商品を購入し、その消費総額は約1兆2000億元に達した。

今回の広範囲かつ大幅な消費財関税引き下げは、輸入商品が国内商品と競争を展開する上で助けとなり、それによって消費者の良質な商品やミドル・ハイエンド消費財へのニーズにより良く応え、消費ニーズの変化により良く適応することが可能になる。同時に、輸入をさらに拡大し、さらに多くの国々に中国経済と消費のグレードアップによる恩恵を享受してもらうことにもつながる。

では、消費財輸入関税の税率引き下げで、「海外ネット通販」族はどれだけの実益を得られるのか?財政部の関連責任者によると、関税は市場小売価格ではなく商品輸入価格に対して課税されており、サンプリングでは商品小売価格における実質関税比率は0.5%から7%に過ぎないため、商品の域内外価格格差縮小の直接的効果には限りがある。関税引き下げで消費財の輸入拡大と輸入コスト削減にとって有利な条件は整えられるが、関連商品輸入量と国内市場販売価格の変化は最終的にはやはり市場によって決まる。

「北京週報日本語版」2017年11月29日

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