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観光で振興目指す日本の小都市 その推進力とは?
  ·   2017-07-04  ·  ソース:
タグ: 観光;日本の小都市;経済
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こうした発展のボトルネックに対し、日本政府は「日本版DMO」(日本版の国内外観光地域づくり体制)を推進することで、観光産業に横たわる問題を取り除き、観光産業と観光経済が新たなステップを踏み出すよう後押ししようとしている。DMOとはデスティネーション・マネージメント・オーガニゼーションの略で、欧米の観光産業で流行する運営モデルだ。日本版DMOモデルの核心的理念は「観光地の経営」にあり、政府、文化、スポーツ、農林漁業、工商業、観光事業、現地の人々など利害関係のあるさまざまなクラスターの関係を調整し、全局的な視野で地域間や地域内の協力を主導することを任務とする。

新幹線飯山駅が設置される4年前、飯山市議の提案で同市と周辺8市町村の行政のトップが話し合い、広域観光エリアを共同で設定した。その後、9市町村の63団体が集まって広域観光協力推進組織を発足させ、これを「信越自然郷」と名付けた。信越自然郷はまさしく日本版DMOだ。DMOの組織には法人格があり、地域の観光をめぐる計画、経営、管理を担当する。今年3月末現在、全国で設立されたか設立準備中のDMO組織は134を数える。

足立市長の青写真では、飯山市は新幹線駅を足場に、信越エリアの観光集散センターを構築する計画だ。飯山駅を訪れると、一般的な駅が備えるべきものはすべて備わっているほか、観光サービスセンターがかなりの面積を占め、9市町村の観光資源や観光ルートの紹介やおすすめを行っていた。  

飯山市役所でDMOの事務方を担当する建設水道部の山崎美典部長(まちづくり課長を兼任)は、「飯山市は9市町村のちょうど真ん中にあり、新幹線が通る前は市営のバスしかなくて、他の市町村に行くのは不便だった。新幹線が開通すると、旅客のニーズに応えることになり、DMOにより飯山市を中心に他の市町村に移動できる観光バスルートが開設された。『信越自然郷』は9市町村を対象エリアとし、アウトドアスポーツのルート22本を設定し、サイクリング、カヌー、森林ウォーキングなどのルートがある。またアウトドアスポーツをバックアップする一連のサービスも設けられた」と話す。

DMOモデルは観光産業の換骨奪胎を促進すると同時に、日本の小都市の保護、修繕、建設の重要な推進力にもなっている。

飯山市教育委員会の長瀬哲教育長は飯山城址で、「飯山市には現在、飯山城の修繕計画はないが、すでに遺跡を整備し、公園を造った。遺跡にあった公民館を飯山駅の近くに移転させるなどしている。飯山市の都市計画、景観整備、文物保護も目下進行中だ」と説明した。

原田参事官は、「日本版DMOモデルは小都市建設に良好な促進作用をもたらす。たとえば交通分野では、観光客が増えると、公共交通の便数が増える。公共交通の便が増えると、道路を新たに計画したり修繕したりすることになる。都市の景観設計については、人口が減少して生じた大量の空き家や空き地、旧市街地に建設された現代的建築や停車場などによる景観破壊に対し、各地で伝統的建築様式の旧建築物や歴史ある町並みを保護し景観を整えようとする動きが始まっている」と述べた。(編集KS)

「人民網日本語版」2017年7月4日

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