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世界は「即応し責任あるリーダーシップ」を求めている
  ·   2017-01-16  ·  ソース:
タグ: ダボス;スイス;経済
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「世界経済フォーラム」2017年年次総会が1月17日から20日にかけてスイスのダボスで開催される。今回のテーマは「即応し、責任あるリーダーシップ」だ。今回の会議は、イギリスのEU離脱、米国トランプ政権発足、フランスやドイツなどの新政権選挙など、国際政治経済の重大な変化を背景にして行われる。政治経済で変化の大きいこの年に、このテーマが過分の望みにならないことを願いたい。

2017年の世界政治経済情勢はさらに複雑で変化が多いものになるだろう。イギリスEU離脱の影響が顕在化し、米国トランプ政権が内向きの経済政策を実施し、一部の先進国が中国のWTO加盟議定書第15条義務の期日通りの履行を拒み、新興経済体の成長が困難に直面するなど、世界の自由貿易が打撃を受ける可能性がある。こうした情勢の下で、「即応する、責任あるリーダーシップ」はとりわけ重要になってくる。

保護貿易主義が西側で台頭する傾向にあるが、中国はこれまで通り対外開放拡大を堅持し、経済グローバル化プロセス推進を堅持し、一切の形式の保護主義に反対する。

現在、経済グローバル化は段階的調整期に入り、経済グローバル化プロセスに生じたいくつかの問題に直面しており、国際社会に疑問の声が上がっている。我々は一時の問題のためにグローバル化の歩みを止めてはならない。経済グローバル化は発展の要求に合致し、各方面の利益に合致し、大勢の赴くところとなっていることに注意を向けるべきだ。国際社会は経済グローバル化プロセスに加わる中で、それぞれの発展実践を互いに結びつけることを重視し、公平さと公正さの問題を解決することを重視し、経済グローバル化をより包摂的で恩恵が行き渡る方向へと発展するよう導いていかなければならない。これはグローバル化の内在的要求である以上に、グローバル化の障害を取り除く良策でもある。

中国とスイスは、経済グローバル化における手本である。両国は政治制度、経済基盤、民族、文化などが異なるが、両国が経済グローバル化において形成したのは相乗効果だ。スイスは2007年7月9日にはすでに中国の完全な市場経済地位承認を公言している。2014年7月1日、「中国・スイス自由貿易協定」が正式に発効した。同協定により、スイスは中国のスイス向け輸出物品の99.7%に対し即時関税を撤廃し、中国側はスイスの中国向け輸出の84.2%に対し最終的に関税を撤廃していく。2016年4月にはシュナイダー=アマン・スイス連邦大統領が習近平中国国家主席の招きで中国を訪問し、双方は「革新的戦略パートナー関係」を確立し、自由貿易協定の実施をさらに深く推進すると発表した。

中国とスイスの関係は友好的であるだけでなく、率直で誠意あるものだ。両国は1991年から人権対話を行っており、2016年12月には王毅外交部長とスイスのブルカルテール外相が人権について突っ込んだ話し合いを行った。現在の中国・スイス関係は、さらなる発展という良好な流れにあり、双方の政治的相互信頼は絶えず強固になり、経済貿易、金融などの分野での実務協力は引き続き深化し、人的・文化的交流は日増しに活発化している。中国・スイス関係から類推するに、経済グローバル化はウィンウィンの協力であるだけでなく、「即応し責任ある行動」も必要としている。

世界経済の素晴らしい未来のために、こうした「即応し責任あるリーダーシップ」が必要とされている。

「北京週報日本語版」2017年1月16日

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