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「匠の精神」を育成し、発展させてきた日本の市場競争
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· 2016-06-24 |
タグ: 日本;匠の精神;経済 | 印刷 |
早稲田大学の鵜飼信一教授は「日本の90%を越える企業は中小企業であり、その多くが社員10人未満の会社だ。小さな企業の武器となるのは経営者と職人の「働く体」。労働者は付加価値を生み出すため、目の前の利益にこだわらず、努力を怠らずに技能に磨きをかける歳月が必要となる。さらに多くの付加価値を得るためには、時には経済的な合理性が無くても必要な技能を持たなければならない」と指摘している。
実のところ、現在中国にも技を追求する職人のプロは少なくないが、我々はこの「匠の精神」をどのようにして継承・発展していくかを考えていかなければならない。ニセモノや劣悪品が横行していることも、国内の職人たちがスポットを浴びにくい大きな原因となっている。ニセモノの横行は一度で中国製の信用を失墜させてしまい、信用が無くなれば、自然と消費者も離れ、市場は他人の手に渡ってしまう。市場が無ければ、戦いの場を失ってしまい、それでは「匠の精神」も絵に描いた餅となってしまう。
日本の「匠の文化」を学び、政府や当局者は厳格な市場秩序を維持し、まず知的財産権の保護を真剣にまた徹底していくことが必要だ。そして断固として獅子身中の虫を排除し、善を勧め悪を懲らしめなければならない。これらを実現してこそ、本当の意味で職人と職人の価値を体現できる環境を構築することができるのだ。(編集TG)
「人民網日本語版」2016年6月24日
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