◆投資の「高級化」
中国の外資導入は、質と量が共に向上する傾向を示している。中国商務部外資司の責任者によると、サービス業の1月の実行ベース外資導入額は5.7%増の596億元で、全体の67.6%を占めた。うちハイテクサービス業は123.4%増の72億元。
李氏は、「昨年より、外資系企業の投資構造の改善が、異論の余地なき事実となり始めている。具体的に見ていくと、バイオ医薬品、スマートデバイスなどのハイエンド製造業が、外資の新たな『寵児』になろうとしている。サービス業のうち、研究開発、コンピューターソフト技術、先進物流などの分野も、外資導入を強化している。これら先端分野の協力は、中国の外資導入の大きな流れになるだろう」と話した。
産業構造の改善と同時に、外資系企業の投資の手段にも密かに変化が生じている。データによると、実行ベース外資導入額に占めるM&Aの割合は、2014年の6.3%から2015年には14.1%に上昇した。この比率は今年1月、前年同月の34.7%から39%に上昇した。中国国有企業改革に興味を持つ外資系企業が増えており、M&Aを通じこれに参加している。M&Aは将来的に主流となるだろう。
◆西部の潜在力に熱視線
外資導入の全面的な拡大において、西部が特に注目を浴びている。中国商務部のデータによると、西部の実行ベース外資導入額が大幅に増加し、1月は16.9%増の58億7000万元に達した。