またニューマン顧問は、「金融危機の時期に、中国人は中古物件を好んで購入し、安い買い物だとしていた。だが今は戸建ての新築物件の方が人気があり、ヒューストンなどの不動産市場がまだそれほど沸騰していない都市で購入すれば、値上がりの可能性が大きいと考えている」と分析する。
平均予算をみると、米国の不人気都市では200平方メートルの戸建ての物件が150万元(約2909万円)くらいで買える。このような不動産投資の純利益率は5%ほどだ。
一部の中国人投資家の短期的な視野に立った投資心理や投資行為に対し、ニューマン顧問は、「米国での不動産投資はあまり早く売却してはいけない。米国の不動産の値上がりペースはゆっくりで、上海などとは違う。そこで一般的には購入から5年以内に売れば損することになる。海外での不動産投資は長期的な投資ととらえることがより大切だ」と述べる。
▽海外不動産購入の最大の目的は教育と投資
同サイトのデータによると、2014年にはネットでの海外不動産売買のコンサルティング金額が300億ドル(約1兆8502億円)を超えた。20年には中国人海外不動産購入金額が2千億ドル(約24兆6700億円)に達し、うち大部分が大陸部の中国人によるものと予想される。
中国人の不動産購入の動機を考えると、一番の目的は教育と投資だ。今、中国人不動産購入者に最も人気があるのは、米国やオーストラリアといった留学や移民に関わりがある国々だ。