国家「第１３次五カ年計画」科学技術イノベーション成果展で展示される中国商用飛機有限責任公司が開発したスマート飛行研究プラットフォーム（写真＝新華社提供）

国家統計局社科文司「中国イノベーション指数研究」課題グループの計算によると、２０２０年の中国イノベーション指数は２４２．６に達し（２００５年を１００とする）、前年より６．４％増となった。

分野別にみると、イノベーション環境指数、イノベーション投入指数、イノベーション産出指数とイノベーション効果指数はそれぞれ２６６．３、２０９．７、３１９．８、１７４．７に達し、前年より６．３％、５．４％、８．５％、３．８％増となった。４つの分野における２１の評価指数の中で、１９の評価指数は前年より高くなった。

「中国イノベーション指数の動きは複雑で厳しい中国国内外の情勢、特に新型コロナウイルス感染症などマイナス要素に直面し、中国が現代化建設の全局におけるイノベーションの核心的地位を堅持し、イノベーション駆動型発展戦略を踏み込んで実施し、イノベーション能力と水準がさらに上昇し、経済の安定的で急速な成長の維持や質の高い発展のために重要な支えをもたらしてきたことを示している」と社科文司の李胤首席統計士は話す。

イノベーション分野での中国の実績は世界からも認められている。９月に発表された「グローバルイノベーション指数２０２１年版」の報告書によると、イノベーション分野における中国の順位は２０１３年の３５位から１２位に浮上し、９年連続で上昇した。中国はすでに順位が最も高い中所得経済体となっている。

同報告書は中国のイノベーションにおける進歩を高く評価するとともに、イノベーション促進に対する政府の意思決定と奨励措置の重要性を強調した。イノベーション投入を見ると、貿易・競争と市場規模・知識労働者という２つの分類で中国の指標はいずれも世界トップとなっている。

第１３次五カ年計画（２０１６～２０２０年）の期間を振り返ると、中国は科学技術イノベーションを未だかつてない高みに据え、人工知能（ＡＩ）とデジタル経済を力強く発展させ、５Ｇモバイル通信技術の大規模応用化を率先して実現し、新エネルギー自動車を急速に発展させるなど、科学技術が経済・社会の発展を後押しする重要な力となり、産業のハイエンド成長を支えた。

世界知的所有権機関（ＷＩＰＯ）のダレン・タン事務局長はこのほど、「中国は知的財産権保護を非常に重視する国であり、世界における科学技術のイノベーションに対し、中国は重要な貢献を果たしていることをＷＩＰＯは目の当たりにしてきた」と述べた。

「北京週報日本語版」2021年11月4日