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中国2020年の10大科学技術進展ニュース(2)
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· 2021-01-26 · ソース:人民網 |
タグ: 生物多様性;科学技術;文化 | 印刷 |
中国科学院、中国工程院が主催し、中国科学院院士と中国工程院院士が投票で選出する中国2020年の10大科学技術進展ニュース、世界10大科学技術進展ニュースが20日、北京市で発表された。
選出された2020中国科学技術進展ニュース(6-10)は下記の通り。
■科学者がマイルストーン「量子優位性」を達成
中国科学技術大学の潘建偉氏、陸朝陽氏らは、中国科学院上海マイクロシステム・情報技術研究所、国家並列計算機工学技術研究センターの研究者と協力し、76の光子を感知できる量子コンピュータのプロトタイプ「九章」を構築した。実用の見通しがある「ガウシアンボソンサンプリング」タスクのスピーディな実行を実現した。これにより中国は量子計算研究の初のマイルストーンである「量子優位性」を達成した。重大な実用価値の問題を解消する大規模な量子シミュレーターを実現するため技術の基礎を固めた。関連成果は12月4日に、「サイエンス」にオンライン掲載された。
■科学者が地球の3億年以上前の生物多様性の変化の歴史を再現
南京大学の樊隽軒教授、沈樹忠院士らが大型データバンクの独自構築、AI(人工知能)アルゴリズムの独自開発を行い、スパコン「天河2号」を利用し進展を実現し、世界初となる高精度の古生代(3億年以上前)海洋生物多様性変化カーブを取得した。その分解能は世界の同類研究の400倍に向上。新たなカーブは地質の歴史における複数の重大生物絶滅と放射事件、その環境の変化との関係を正確に描き出した。成果は1月17日に研究論文の形式で「サイエンス」に掲載された。
■中国が最高パラメータの「人工太陽」を建設
中国の次世代核融合研究装置「中国環流器2号M(HL-2M)」が12月4日、四川省成都市で正式に完成し、放電に成功した。これは中国が正式に世界の核融合研究の先頭集団に入ったことを意味する。HL-2Mは未来型エネルギーの探査のペースをさらに上げる。同プロジェクトは中核集団核工業西南物理研究院が独自に設計・建設した。同装置は中国で現在最大規模の、パラメータが最高の先進トカマク装置で、中国の次世代先進磁場閉じ込め核融合実験研究装置だ。より先進的な構造と制御方法を採用。プラズマの体積は中国国内の既存装置の2倍以上で、プラズマ電流は2.5メガアンペア以上に向上。プラズマイオン温度は1億5000万度にのぼる。高密度、高比圧、高ブートストラップ電流での運営を実現できる。これは中国の核融合エネルギー開発事業の飛躍的な発展を実現するために必要な重要装置であり、中国がITER技術を消化・吸収するために不可欠な重要プラットフォームでもある。
■中国の科学者、幾何学の難題の難関を突破
中国科学技術大学教授の陳秀雄氏と王兵氏はリッチフローに関する論文を発表し、世界に先駆け、解析幾何学において20年以上にわたり解決されなかった重要構想の難関を突破した。関連成果は11月初めに「Journal of Differential Geometry」に掲載された。
■機械学習で1億に上る原子の振る舞いをシミュレーション、中米のチームが2020年の高性能計算応用分野の最高賞「ゴードン・ベル賞」を受賞
中国科学院計算技術研究所の賈偉楽副研究員、中国科学院の鄂維南院士、北京ビッグデータ研究院の張林峰研究員及びその協力者が共同で行った応用の成果が11月19日午後、国際高性能計算応用分野の最高賞「ゴードン・ベル賞」を受賞した。同研究は世界で初めてスマートスパコンと物理モデルを結びつけ、科学計算の従来の計算方法からスマートスパコンへの前進をけん引した。(編集YF)
「人民網日本語版」2021年1月26日
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