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新疆ウイグル自治区 守り伝えられてゆく文化遺産の輝き
本誌記者・植野友和  ·   2020-12-01  ·  ソース:北京週報
タグ: 新疆;文化遺産;文化
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新型コロナウイルス発生後、初の長期取材として本誌スタッフは新疆維吾爾(ウイグル)自治区に入った。烏魯木斉(ウルムチ)市に到着し、まずわれわれを出迎えたのは新疆の大地を一面覆うほどの大雪である。果てしなく広がる荒野はどこまでも白く、本日の目的地である吐魯番(トルファン)市の火焰山もまた雪化粧に染まっていた。

火焰山の様子

火焰山と聞いて多くの日本人はまず『西遊記』を思い浮かべるに違いない。むろん筆者もご多分に漏れずその1人で、かつて三蔵法師が天竺に向かう途中、同じ光景を見たのであろうかーーと、ロマンに浸りながらも、中国における文化保護の実態を取材した。 

かつて仏教文化が花開いたこの地では、今もなお大規模な石窟が残っている。その1つが本日訪れた火焰山そばのベゼクリク千仏洞で、現代的な文化財保護の取り組みがしっかりとなされており、保存状態は極めて良好だった。

ベゼクリク千仏洞

石窟内に入ると壁から天井にかけて仏教画に覆われており、その美しさは圧巻のひと言だ。王朝の興亡と戦乱、他宗教の伝播、風雨による侵食などさまざまな要因で壁画は完全な状態では残っておらず、仏像もほとんどが削り取られているが、それでもなお東洋美術の粋とも言うべき輝きを放っている。

石窟内の壁画

豊かな多文化・多民族社会を育んでいる中国においては、まさしく民族や宗教といった壁を乗り越え、人類共通の宝とも言うべき貴重な遺跡や宗教美術がしっかりと守られている。一部欧米メディアで喧伝される「中国=異文化の抑圧者」というイメージがいかに間違っているかということを、新疆ウイグル自治区各地に今も残る文化遺産は物語っていると感じた。

「北京週報日本語版」2020年12月1日

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