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ほっこりした気分になれる動物映画「モフれる愛」が中国で大ヒット中
  ·   2020-01-10  ·  ソース:人民網
タグ: 映画;動物;文化
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公開から8日で興行収入が4億7000万元(1元は約15.6円)を超えた映画「モフれる愛(原題:寵愛)」は、年越し映画ランキングでトップに輝いただけでなく、その人気は2020年に入っても全く衰えることはなく、中国の「動物」をテーマにした作品としては初めて大ヒットとなっている。北京晩報が報じた。

「動物」をテーマにした映画はこれまでにも人気を誇ってきた。例えば、日本映画「ハチ公物語」が大ヒットしたことは言うまでもなく、2017年の米映画「僕のワンダフル・ライフ」も中国で興行収入が6億元に達した。動物をテーマにした映画には、多くの人の心の琴線に触れる独特の魅力があるからだ。しかし、中国の映画を見ると、これまでにも動物をテーマにした作品はあったものの、大ヒット作品はなかった。「小狗■瓶(Find My Way Home、■は女へんに乃)」、「監獄犬計劃(Hello My Dog )」などの興行収入は100万元ほどにとどまり、「忠愛無言(Love Without Words)」は口コミは良かったものの、人気俳優が出演していなかったこともあり興行収入は2500万元にとどまった。また、昨年9月に公開された「小Q」は興行収入は1億元を超えたものの、公開した時期が悪く、国慶節(建国記念日、10月1日)に合わせて大作映画が続々と公開されると、「腰折れ」してしまった。

「モフれる愛」はいろんな点でタイムリーな時期に公開されたと言える。例えば、ネコやイヌを飼うのがブームになっており、市場のニーズが目に見えて高まっている今、ペットを飼っている人々が動物をテーマにした映画の主なターゲットとなるのだ。また、「モフれる愛」のキャスティングも豪華な顔ぶれとなっている。エグゼクティブ・プロデューサーを務める徐▲(シュー・チェン、▲は山へんに争)の呼びかけに応え、于和偉(ユー・ホーウェイ)や呉磊(ウー・レイ)、張子楓(チャン・ツィフォン)、鐘漢良(ウォレス・チョン).、楊子◆(ヤン・ズーシャン、◆は女へんに冊)、陳偉霆(ウィリアム・チャン)、鐘礎曦(チョン・チューシー)、檀健次(タン・ジェンツー)、●清子(カン・チンズ、●は門がまえに敢)、郭麒麟(グォ・チーリン)、李藍迪(リー・ジエンディ)など、人気俳優が11人出演している。動物タレントも実力派揃いで、出演している動物のほとんどはハリウッドの超人気動物タレントばかり。ハリウッドのトレーナーも撮影に参加し、動物たちのプロフェッショナルなパフォーマンスをサポートしている。

同作品は6人の登場人物と6匹の動物が織りなす6つのストーリーから構成されている。「愛」という共通のテーマの中で、父と娘、恋人同士、さらに独身の男性と野良犬の間の愛が徐々に展開されていく。物語の流れ自体はありふれたパターンであるものの、見る人を幸せな気分にさせることをテーマにしたこの手の映画としては非常に功を奏していると言える。前半部分では、陳偉霆と鐘礎曦のやり取りが笑いどころをたくさん提供してくれる。そして、ストーリーが進むにつれて、鐘礎曦がイヌに「誰が僕のことを一番愛してくれているんだろう?」と何度も聞くシーンに、多くの観客が感動し涙している。特に、イヌの「豪七」が瀕死の状態になり、今にも息絶えそうな状況で、最後の別れを告げるかのように、前足を陳偉霆に向かって伸ばすシーンは、この映画における演技力のクライマックスと言えるだろう。陳偉霆も、「撮影前は、動物との共演は難しいだろうと考えていたが、動物たちのパフォーマンスは予想外にもプロフェッショナルだった。『豪七』は僕よりも演技がうまかったと思う」と絶賛したのもうなずける。

かわいい動物が登場し、笑いあり、涙あり、愛もありの「モフれる愛」は、ストーリーこそよくありがちなパターンで、バランスの悪い部分もいくつかあるものの、十分見る価値のある商業映画に出来上がっている。公開時期をうまくチョイスしたからこそ、ペット映画好きでない人にもその魅力を感じてもらうことができたに違いない。年越しの夜に「モフれる愛」を見て「癒される」という人は少なくない。奮闘した1年の最後の夜に、ハードで見ると疲れてしまうような映画を見て新年を迎えようと思う人は誰もいないはずだ。リラックスした気分で心温まる映画を見て、「癒される」というのが、都市で頑張っている若者たちが最も必要としているものだからだ。(編集KN)

「人民網日本語版」2020年1月10日

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