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中国の科学者、SKA地域センタープロトタイプ機を開発
  ·   2019-11-13  ·  ソース:人民網
タグ: 天文;科学技術;文化
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上海天文台の安涛研究員が12日、「スクエア・キロメートル・アレイ(SKA)」地域センタープロトタイプ機を紹介した。 撮影・新華社記者張建松

中国科学院上海天文台が明らかにしたところによると、中国科学技術部(省)と中国科学院の支援を受け、中国の科学者が世界初の大型電波望遠鏡「スクエア・キロメートル・アレイ(SKA)」の地域センタープロトタイプ機の開発に成功した。新華社が伝えた。

国際的なビッグサイエンスプロジェクトであるSKA計画は、世界十数カ国が共同出資し建造する、世界最大の総合口径電波望遠鏡だ。最新の計画では2021年に着工が予定されている。中国は発起国の一つ。

次世代の牽引的役割を果たす電波天文観測施設としてのSKAは、世界クラスの科学研究成果を育む使命を担い、そして世界でかつてない特大のデータ量を生む。SKAの全体規模の10%を建設する第一段階だけでも、科学処理機が必要とする計算能力は中国のスパコン「天河2号」の8倍、「神威・太湖之光」の3倍に相当する。これほど巨大なデータは、科学者の使用前に深く分析・加工する必要がある。これらの作業は複数の大陸に分布する地域データセンターの協力によって行われる。

上海天文台が現在、中国SKA地域センターのプロトタイプシステムの建設を推進している。課題チームの責任者である同天文台の安涛研究員によると、SKA地域センターの大規模建設を前に、プロトタイプ機の開発とテストが極めて重要になる。開発に成功した同プロトタイプ機の全体設計は、各方面の需要を十分に考慮している。システム全体が「ソフト・ハード協同設計」の方針を貫いている。すなわちアプリケーションプログラムの特徴に基づき、適切なハードとソフトを選択し、限り有るエネルギー消費量で最良の性能を実現するということだ。

それに向け、プロトタイプ機は計算・保存・ネットワークの3大モジュールにおいて革新的な進展を成し遂げた。計算モジュールは新型データアイランド構造を採用し、データセンター全体を複数の小エリア、もしくは複数のサブデータセンターに分ける。これらは単独でデータ処理任務を遂行でき、また需要に応じて柔軟に資源を再構築し、SKAによる複数の任務を並行処理する需要を満たす。また同プロトタイプ機は中国産ARMプロセッサを初採用した。ベンチマークテストによると、ARMサーバーは全体的に高い性能を持つことが分かった。

安氏は「同プロトタイプ機は国内外のSKA先導望遠鏡が生むデータを使用し、世界のユーザーのSKA科学のプレ研究をサポートする」と述べた。(編集YF)

「人民網日本語版」2019年11月13日

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