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中国の再利用可能ロケット、2020年に打ち上げへ
  ·   2017-11-01
タグ: ロケット;宇宙技術;文化
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安くスムーズに宇宙と地球の間を往復することは、常に宇宙技術発展が追求する目標だ。近年注目を浴びている米スペースX社はファルコン9の回収と再利用により、宇宙事業のコスト削減で大きな一歩を踏み出した。中国航天科技集団公司第一研究院が発表した情報によると、同研究院は国内の関連機関と共に再利用可能ロケットを共同開発しており、2020年頃の初打ち上げを予定している。単位あたりペイロード輸送コストを、現在の一度しか使用できないロケットの10分の1とし、打ち上げ準備期間を大幅に短縮し、航空機のように時間を決めて宇宙と地球を往復させることが最終目標だ。科技日報が伝えた。

同研究院研究開発センター総体室の陳洪波主任によると、再利用可能ロケットとは、自らの動力により人員もしくはペイロードを予定の軌道に打ち上げた後、軌道から地上に帰還し、何度も使用できる宇宙輸送ツールのことだ。

ファルコン9と比べ、同ロケットの組み合わせ及び回収方法は異なる。陳主任によると、ファルコン9と従来のロケットは、各部分を連結させていた。同ロケットの打ち上げ方法は従来のロケットと同じ垂直打ち上げだが、第1・2段を一つにまとめ、第1段が第2段を背負うようなスタイルで、第2段の中にペイロード室を設ける。回収する際に、ファルコン9号の第1段は海上プラットフォームもしくは陸上回収エリアに垂直落下するが、第2段の回収は現時点で実現されていない。中国が開発する再利用可能ロケットの第1・2段は任務完遂後、各自着陸場に帰還する。

スペースXは以前、ファルコン9の第1段を回収することで、将来的に宇宙船打ち上げコストを80%削減できると表明した。中国の再利用可能ロケットの目標は、これに近い。陳主任は、「同ロケットの設計上の重複使用回数は20回以上で、初期目標では単位あたりペイロードの輸送コストを現在の5分の1とし、将来的には10分の1にする」と説明した。

打ち上げコストを削減するほか、打ち上げ準備期間も大幅に短縮される。科技日報の調べによると、従来のロケットの打ち上げ期間は数ヶ月に及ぶ。国内の準備期間が短いことで知られる小型ロケット「快舟」シリーズも約1週間かかる。陳主任によると、同ロケットは宇宙分野の迅速検査・測定の理念と技術を導入し、1日1回の飛行能力を目指すという。(編集YF)

「人民網日本語版」2017年11月1日

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