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敦煌の「ラクダ引き」業が現地住民たちの大切な収入源に
  ·   2017-10-27
タグ: 世界文化遺産;敦煌;文化
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砂漠の奇観を楽しむことのできる甘粛省敦煌の鳴沙山月牙泉風景区では、世界各地からやって来た観光客たちが、ラクダに乗って列をなし、砂漠や山間を観光する。そのラクダ引きの1人である秦作涛さんは、英語や日本語などの外国語を駆使して観光客たちに声をかけていた。中国新聞社が伝えた。

シルクロードで有名な敦煌は、甘粛と青海、新疆の3つの省と自治区が交わる場所にあり、世界文化遺産の莫高窟や玉門関、懸泉置遺跡もあり、近年はとりわけ、「一帯一路」(the Belt and Road)イニシアティブの後押しを受け、人気の高い観光地となっている。

月牙泉村村民委員会主任も務める秦作涛さんは23日、「敦煌月牙泉村の観光業は1980年代にはすでに始まり、その頃からラクダ引きもいたが、その人数は決して多くはなかった」とし、2000年から現在まで、敦煌の観光市場は日を追うごとに発展しているため、観光関連の仕事は農業よりも「確実に儲けられる」仕事とみなされるようになってきたと語った。鳴沙山月牙泉風景区は農家から土地を集め、ラクダをその「補償」として農家に配り、村の農家は観光を生業とするようになった。秦作涛さんはそんなシルクロード観光の発展の全過程を目の当たりにしてきたのだという。

秦作涛さんは、「この村では現在、どの家でも少なくとも2頭は管理コードを割り当てられたラクダを飼っている。1頭あたり1年で4~5万元(約68~85万円)稼ぐことができるため、1世帯当たりの年平均収入は8~10万元(約137~171万円)に達する。こうした管理コードを割り当てられたラクダは、各世帯における確実な収入源となっており、農家の生活を保障している」とした。

また、「毎年観光シーズンになると、ラクダは長い距離を歩かなければならない。ラクダの辛そうな姿を見ると、私も心が痛む。暇ができると、自分はいくら疲れていても、風景区の特定の場所に設けているラクダ用の餌場に連れていき、水と餌をやる。ラクダは家族と同じだから」とした。

天津理工大学を卒業した康強さんも、2013年に故郷に戻ってラクダ引きの一員となった。康強さんによると、敦煌の観光業は、就学や出稼ぎで出ていった多くの地元の人々を故郷に呼び戻し、仕事を与えているという。彼らは観光市場に順応するため、多くの外国語を学んでおり、サービスレベルも日増しにアップしている。そして今後も、それぞれの能力をさらに強化し、敦煌のシルクロード観光の発展に貢献し、自らの生活もさらに向上させようと意気込んでいるということだ。(編集MA)

「人民網日本語版」2017年10月27日

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