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「パイナップル科学賞」、2017年版が発表
  ·   2017-04-17  ·  ソース:
タグ: 科学賞;杭州市;文化
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中国版「イグノーベル賞」と呼ばれる「パイナップル科学賞」の2017年版が14日、浙江省杭州市で発表された。今年は「5000年前の国産ビールはどんな味だったのか?」や」、「パンダは食べるために6本指へと進化したのか?」、「プール内には平均約75リットルの尿が含まれている?」、「運動しすぎは一種の病気か?」といったテーマが受賞した。新華社が伝えた。

◆化学賞 5000年前の国産ビール

受賞者:米・スタンフォード大学中国考古プロジェクトチームの兪霖傑氏ら

解説:考古学者は陝西省米家崖で、5000年前に中国人がビールを醸造していた証拠を見つけ出した。科学者はこの古代ビールのレシピを解明した。

兪氏によると、植物によってデンプンの粒子構造が異なるという。科学チームは米家崖で発掘した瓶から、541種のデンプン粒子を発見した。構造の差に基づき、これらのデンプンの比較対照を行い、大まかな原材料を明らかにした。

◆数学賞 プール内には平均75リットルの尿

受賞者:カナダ・アルバータ大学の李杏芳教授のチーム

解説:李教授は87ヶ所のプールを選び、オリゴ糖測定法によって、プールには平均でなんと約75リットルの尿が含まれることを明らかにした。この研究は、パイナップル科学賞2017の数学賞を受賞した。奇妙なことに、取材でも会場での調査でも、圧倒的多数の人がプール内で用を足していることを否定した。清華大学心理発展センターの李松衛講師によると、これには人間の警戒心が働いているという。李氏は「これは心理学における典型的な警戒反応で、否認と呼ばれる。誰もが否定している場合、通常、必ず問題が存在しているということになる」とした。

◆心理学賞 過度の運動は一種の病気

受賞者:米・デューク大学医学部のジョナサン・チャン博士(運動医学)

解説:中国系科学者のジョナサン・チャン氏は30年以上前の研究で、「一日でもランニングを欠かせば死んでしまう」という熱心なランナーと、拒食症の患者に共通する心理的特徴と行為の傾向を明らかにした。

ジョナサン・チャン氏は、運動が癖になっている人の身体活動は、ストレス対処法であり、一種の強迫症でもあることを発見した。通常、人々は運動することで、体と精神をリフレッシュできる。ところが癖になっている人の場合だと、その喜びは普通の人を大きく上回っているため、ますます過度な運動をしていくことになるという。

◆生物医学賞 パンダは食べるため6本指に進化

受賞者:中国科学院動物研究所の保護遺伝学者の魏輔文氏、胡義波氏のチーム

解説:ジャイアントパンダとレッサーパンダは4000万年以上前からそれぞれの進化の道を歩んでいる。ところが現在、いずれも「6本目の指」を持っている。あらゆる動物のうち、この独特な構造を持つのはこの2種類だけだ。

胡氏によると、この「指」は本物の指ではなく、増殖し膨らんだ腕の種子骨なのだという。ジャイアントパンダとレッサーパンダはいずれも笹を食べて生きているが、この指があることで、笹がつかみやすくなる。これは実際には典型的な収斂進化の現象。これは親縁関係の遠い2種類の動物が、類似する環境に適応する過程において、同じもしくは似た進化を経験することを指す。(編集YF)

「人民網日本語版」2017年4月17日

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