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5月の「科学のデマ」、さくらんぼの種には毒がある?
  ·   2016-06-03  ·  ソース:人民網
タグ: 科学のデマ;毒;文化
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2016年5月の「科学のデマ」が発表された。さくらんぼの種には毒がある、注射で頭が良くなるなどがランクインした。人民網が伝えた。

 ◆青汁は万能薬?

青汁はもともと、大麦若葉から抽出された液体のことを指していたが、その後は小麦若葉の絞り汁も含まれるようになり、今や、緑茶やキャベツなどさまざまな植物の絞り汁も、青汁と呼ばれている。

小麦若葉のタンパク質の含有量は鶏卵を上回るが、大豆と比べると大きく下回る。その他の栄養素についてもそうで、1000グラムの大豆には1万7970ミリグラムのカリウム、48.9ミリグラムの亜鉛が含まれ、小麦若葉の含有量を上回る。資料を見ると、小麦若葉が大豆より優れているのはカルシウム含有量のみだ。

pH値については、健康で普通に食事をしていれば、何を口にしようと血中pH値は7.35−7.45の間になる。酸中毒など体液のpH値に問題が生じれば、とっくに入院治療が必要になっているはずだ。どれほど青汁を飲もうと効果はない。

◆ミニトマト、紫芋、パプリカは遺伝子組み換え食品?

ミニトマトは南米原産のナス科の植物だ。最初のトマトはそもそも小ぶりで、酸味と甘味が強い野生のチェリートマトだった。大きなトマトは、人類が交配を続けた結果だ。

紫芋はさつまいもの一種で、中国は90年代に日本から導入した。紫芋の紫色は天然のアントシアニン色素で、紫芋の根・茎・葉・皮に含まれる。紫芋を長時間浸すと、水が変色する。紫芋とご飯を混ぜて炊けば、米が紫色になる。これは正常な現象だ。

パプリカ(別名はカラーピーマンなど)はナス科トウガラシ属だ。パプリカは原産地の中南米熱帯地区から、北米に渡り進化した。長期的な栽培と人為的な交配により、実が大ぶりになり、肉厚になり、辛味が消えた。しかしパプリカはビタミンCを豊富に含む。

◆さくらんぼの種には毒がある?

りんご、杏、ナシ、すもも、ビワ、さくらんぼなどの種には青酸配糖体が含まれるが、微量だ。青酸配糖体そのものは無毒だが、植物の細胞構造が破壊されると、植物に含まれるβグルコシダーゼという酵素によって加水分解され、有毒のシアン化水素酸(青酸)になる。これは人の急性中毒を引き起こす。

しかしさくらんぼの種1グラム当たりに含まれる青酸配糖体は、シアン化水素酸に換算すると数十マイクログラムのみにしかならない。シアン化水素酸の致死量は、体重1キロ当たり2000マイクログラム前後となっている。

さくらんぼの種1グラム当たり50マイクログラムのシアン化水素酸を生むとすると、体重60キロの大人は2.4キロの種を摂取しなければ中毒にならない。ネット上の動画の「5つ食べるだけで大人が気絶する」という情報は誇張だ。間違って1−2個飲み込んでしまっても気にしすぎる必要はないが、さくらんぼの種を生で食べることはお薦めしない。

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